データ活用とはー概論ー

【来店客数カウンター】とは?計測のしくみとツールをご紹介します!

小売店舗や施設において「来客数を計測をしたい」という方必見。どの計測方法が一番、目的に合ったソリューションなのでしょうか?手動でカウントする方法から、最新テクノロジーを使ったAI搭載カメラまで、いま熱い【来店客数計測】テクノロジーをご紹介します。


 

欧米や欧州では1990年代から活用が盛んとなっている来店客数計測技術(=来客カウンター、人数カウンター、ピープルカウンターとも呼ばれるツールを含む)ですが、日本においては2000年代から導入が始まり、大手百貨店や商業施設、駅ビルなどでの利用を経て、近年では小売店舗や飲食店などでも広く導入されています。



来店者数計測にはどんなツールがあるの?
技術の特徴・メリット・デメリット詳しくご紹介します!eBookをダウンロード  来店者数計測技術比較


来店客数を計測することで得られる店舗経営上の効果は大きく、マーケティング戦略や店舗のレイアウト、スタッフの配置など、運営に関して役立つ知見を多く得ることができます。業務改善や効率化への貢献のみならず、顧客体験と売上を向上させるための効果的な方法のひとつとして注目され、日本国内での導入が進んでいます。

このブログを読んでくださっている方の中には、「来客数」は間口の天井に設置するセンサーで計測が可能であることや、防犯カメラを使った計測方法が小売業界全体に広がっていることなど、もう既にご存知かもしれません。そんな最新技術の他にも、Wifiやビーコンを使った技術や赤外線センサー、熱感知センサーなど、さまざまな計測方法が存在します。

複数ある来店客数計測技術の中から、どのツールを選択するべきなのか?あなたのビジネスに適切なソリューションを選択していただくために、各ツールのメリット・デメリットを簡単にご紹介します。ぜひお役立て下さい。

計測ツールのご紹介
 1. 手動カウンター(数取器)
 2. Wi-Fi
 3. Bluetoothビーコン
 4.赤外線センサー
 5.AI対応一眼カメラ(防犯カメラ)
 6.熱感知センサー
 7.トラフィックカウンター(3Dセンサー)

オススメの計測ツールは?

【入店客数計測】トラブルの少ないシステム・ハードウェアは?

1. 手動カウンター(数取器)

安価で手に入り手軽なため、小規模な店舗や、来店者数が少ない店舗、また短期的なイベントなどの会場で使用されているのをお見かけします。

人的ミスや誤ったカウントが頻発しやすく、収集後のデータに集計作業を要するのがデメリットでしょう。(手動カウンターの効率化を検討されている企業様には、Flow Clickerがおすすめ。モバイルアプリを使って数値をタップ入力→自動集計で簡単に結果を把握でき、プラットフォーム上に他データと統合して可視化することが可能です。)

2. Wi-Fi

Wi-Fiアクセスポイントを利用して来店者の行動を追跡する技術です。
来店者のデバイスがWi-Fiネットワークに接続している場合にその位置が記録されます。
お客様の行動や属性に関する貴重な洞察を得ることができますが、プライバシーに関する懸念があることと、計測対象ディバイスの接続率で数値が大きく変わるなど、データが不安定であり、精度は高いと言えません。

3. Bluetoothビーコン

来店者のスマートフォンが受信できる信号を発信する小型の機器です。スマートフォンがビーコンの範囲に入ると、その位置が記録されます。
Wi-Fiと同様に計測数がディバイスの接続率に左右されるため精度は低く、ビーコンの機器管理やメンテナンスには手間を要します。

4. 赤外線センサー

機器から赤外線ビームを照射して、それを跳ね返すことで来店者の存在を検知するセンサーです。人がドアなどの入り口を通過する時に赤外線を遮断することで検出します。
比較的安価で設置も簡単ですが、特に人通りの多い場所や障害物がある場所ではエラーが発生しやすく、あまり正確ではありません。

5. AIカメラ(防犯カメラ)

もともと防犯カメラとして多く利用されてきたこのツールは、店舗での人流分析用に市場が拡大しています。1台で来店客数以外にも多くの分析データを測定します。プライバシーに配慮したデータの取得方法なので安心して利用していただけます。精度は90-95%程度です。

 

6.熱感知センサー

サーマルカメラを使って来店者の熱を検知する技術です。
お客様がサーモグラフィの視野に入ると、その位置が記録されます。赤外線ビームを使用して体温や動きを検知するもので、比較的精度が高く、あらゆる照明条件下で使用できるため、屋外の会場に最適です。
最近ではTOF技術が追加され、対象物除外機能(スタッフの除外が可能)がついているものもあります。設置にはコストがかかることと、温度変動がある環境ではデータの読み取りに誤差が生じやすいことがデメリットでしょう。 

 

7.トラフィックカウンター(3Dセンサー)

来店者を専用機器で撮影し、その動きを追跡するものです。
トラフィックカウンター(3Dセンサー)は、2つのレンズを使い人間の眼と同じように奥行きや方向を判断します。信頼性、正確性、幅広い使用例で高評価を得ており、世界で最も多く導入されています。精度は95%を超えるものが多く、AI対応のトラフィックカウンターでは精度98%を誇ります。プライバシーに配慮したデータの取得方法なので安心して利用していただけます。来店客数・店前通行人数・滞在時間・ゾーンなどの計測に利用され、スタッフや子供を除外する機能もあります。

このトラフィックカウンターは、万が一ネットワーク接続が切れた場合でもカウントはストップせずに、センサーの本体にデータが蓄積されているため、データを確実に収集できます。さらに、大規模導入にも十分対応できる可用性・拡張性も持っています。



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【来店客計測】サポート体制で注意したい、重要なことは?




オススメの計測ツールは?

予算が限られている場合や、手軽に始めたい場合、精度はそこそこで良い場合は、BluetoothビーコンやWi-Fi、AIカメラなどから始めると良いかもしれません。

精度にこだわりたい、高精度なデータをお求めの場合は、トラフィックカウンター(3Dセンサー)がオススメです。来店客数計測だけでなく属性や人流計測もお考えの場合は、AI対応カメラを併用してご利用いただくのが良いでしょう(これらの機器で計測されたデータはプラットフォームFlowで一元管理することで見やすく簡単に活用していただけます!)

なお、Flowでは、手軽に予算をかけずに来店客数データを計測し、なおかつPOSなどの他データと統合できるモバイルアプリFlow Clickerのご案内が可能です。

その他、各種ソリューションを取り揃えておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。


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■ Flow Solutions 会社概要

株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・900店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。リテールデータ活用AIプラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。

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