リテール分析

DXを成功に導くためにー実店舗の広告価値を示す「インプレッション」に注目!未来の小売には欠かせないKPIー

新型コロナウイルスの感染拡大でお客様の来店動向が大きく変化し、デジタルツールを活用した店舗効率や顧客満足度を向上する施策に注力する企業様が多く見受けられます。導入目的と同時に、評価軸を明確にすることが店舗DX(デジタル・トランスフォーメーション)の成功に必要不可欠である中、実店舗の持つ広告効果を表す指標の一つである「インプレッション」に注目する企業が増加しています。


Flow Solutionsでカスタマーサクセスを担当している武末です。

ご導入いただいた企業様のデータ活用のサポートと、お客様からいただいた改善要望を開発チームにフィードバックすることで、より良いサービスを提供するために、日々業務に携わっています。
今回は、実店舗の広告価値を評価する指標として注目される「インプレッション」のご紹介を通じ、未来の小売店舗について考えてみたいと思います。

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TOPICS:

1.  店舗DXの現状と課題

2. 「インプレッション」について 

3. 先進的な企業がインプレッションに注目する理由

まとめ
 

 

1. 店舗DXの現状と課題

昨今、実店舗へのデジタルツールの導入が進み、ポスターがサイネージになり、紙ベースの顧客台帳をデジタルで管理するようになるなど、店舗環境が大きく変化しているものと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大でお客様の来店動向が大きく変化した中、デジタルツールを活用した店舗効率や顧客満足度を向上する施策に注力する企業様が多く見受けられます。

その中で、残念ながらせっかく導入したツールやサービスを評価する指標を明確に定めておらず、うまく使いこなせず塩漬けにしてしまったり、取り組みが道半ばで頓挫してしまう企業様が多いことも事実です。

導入目的と同時に、評価軸を明確にすることが店舗DX(デジタル・トランスフォーメーション)の成功に必要不可欠であるといえるのではないでしょうか。

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2. 「インプレッション」について 

「インプレッション」という言葉を聞いたことがありますか?

インプレッションとは、もともと広告やSNSの投稿記事などがディスプレイに表示(閲覧)された回数を示すマーケティング用語です。
自社の広告(または投稿)がどれだけ見られているかを表すため「購入客をより多く獲得するための基になる指標」と位置づけられ、重要視されています。

その「インプレッション」が、実店舗の持つ広告効果を表す指標の一つとして注目する企業が増えてきています。

現在、実店舗のあらゆるデータを取得してWebマーケティングと同様のPDCAサイクルを構築し改善を図る取り組みが、店舗DXのトレンドのひとつとして注目されているのです。

「店舗=広告媒体」「来店客数=インプレッション」と定義することで、実店舗での体験がブランドの印象がどれだけ上下するかを数値化する取り組みは、店頭広告の効果測定と、店舗という資産の価値検証手段として非常に有効と言えます。


なにかしらの業務改善を図るとき、その検証サイクルの確立は不可欠なポイントとなります。「PDCAサイクル」はその礎となり、売上アップ貢献と業務効率化を目指すための極めてスタンダードな考え方です。この機会に改めて押さえておきましょう。
関連記事:

【コロナ禍の今だからこそ見直したい】小売店でPDCAサイクルを回すための5つのヒント


3. 先進的な企業がインプレッションに注目する理由

店舗のDX化に先んじて取り組む企業様の多くは、インプレッションを含む店舗データの重要性をとてもよく理解しています。

そうした企業様が弊社にお問い合わせされる際に共通しているのは、「取得したデータをどのように活用していくか?」についての明確なビジョンを既にお持ちであること、「必要なデータが技術的に店舗で取得可能か?」というポイントをご存知であること、が挙げられます。

しかし、多くの小売企業様ではデータを扱う専任部署がなく、どのようにデータを活用していくか明確なビジョンがない場合がほとんどです。

少し具体的にお話ししましょう。

世界的に有名な小売コンサルタントであるダグ・スティーブンス氏の近著「小売の未来」の中で、彼は20以上のブランドを抱える某大手美容企業のマーケティング責任者と「店舗が持つ広告効果の計測」について話をした時のことを述べています。


実店舗に訪れた年間来店客数をその責任者に尋ねたところ、凡そ1億人という回答を得た彼は、「もし1億人にアプローチする場合、大手広告代理店と契約するといくら位のコストがかかると思う?」とさらに尋ねました。すると…


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「とんでもないコストがかかりますよ。それも天文学的な数字がね」
(中略)彼の来店客数の説明から言えば、同社のブランドはすでに同等の効果のあるメディア体験を提供して、同じくらいの数のオーディエンスを取り込んでいたことになるのではないか。問題は、同社がその価値を財務諸表のどこにも計上していないことなのだ。いや、そもそも価値を測ってもいなかったのである。

(中略)別の言い方をするなら、ある美容系のブランドが年間1億人の顧客と接触しているとすれば、これほどのブランドのインプレッションを生み出す店舗は、CMなど他の方法で同等のインプレッションを生み出す場合の市場価値と最低でも同じと見ていいはずだ。
(ダグ・スティーブンス 「小売の未来」より一部抜粋)

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スティーブンス氏が述べる通り、店舗が生み出す「インプレッション=来店客数」は、その他広告媒体に引けを取らない、むしろ顧客にとって最高の宣伝材料となるはずです。それにもかかわらず、そのことに気付いていない企業様が多いのが現状です。

本書ではこの他にインプレッションの評価方法や質の見極め方についても触れられておりますので、ご興味のある方は是非読んでみてください。

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まとめ

新型コロナの感染状況によりお客様の行動が日々変化する中、顧客行動を把握することの重要性が今まで以上に高まっているように感じています。

今回ご紹介したインプレッション(来店客数)の計測に加え、来店属性(性別・年代)や店前通行量の計測など、企業様の売上アップや業務効率化に寄与するデータの計測・活用方法についてご興味がある方に向け、15分からのショートミーティングを承っております。

手軽に意見交換やヒアリングをご希望の方は お問い合わせフォーム にてお申し付け下さいませ。
(※メッセージ欄に「ブログを見て問い合わせました」とご記入いただけるとうれしいです!)

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


〈参考〉
ダグ・スティーブンス「小売の未来」

#インプレッション #来店客数 #店舗 #広告価値 #計測 #DX #Flow Solutions


この記事を書いた人

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FlowSolutionsカスタマーサクセスマネージャー。
最近ハマっているもの「さらば青春の光(お笑い芸人)のyoutubeチャンネル」

■ Flow Solutions 会社概要

株式会社 Flow Solutions は、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始、アパレル、雑貨店をはじめ、家電量販店など、すでに800を超える店舗の売上改善のためのデータ活用を提供。店舗可視化IoTシステムを通じて取得する顧客行動データの提供、データ活用のためのアフターサポート、さらにデータからすぐに行動につながる、通知サービスの提供を開始、小売課題解決のためのあらゆるソリューションを提供しています。
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