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実店舗の広告価値を示す「インプレッション」に注目して、店舗DXを成功に導く方法


「インプレッション」とは?


インプレッションとは、もともと広告やSNSの投稿記事などがディスプレイに表示(閲覧)された回数を示すマーケティング用語です。

自社の広告(または投稿)がどれだけ見られているかを表すため「購入客をより多く獲得するための基になる指標」と位置づけられ、重要視されています。

実店舗の広告価値インプレッション

この「インプレッション」が、実店舗の持つ広告効果を表す指標の一つとして注目する企業が増えてきています。
現在、実店舗のあらゆるデータを取得して、Webマーケティングと同様にPDCAサイクルを構築し、改善を図る取り組みが、店舗DXのトレンドのひとつとして注目されています。
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「店舗=広告媒体」「来店客数=インプレッション」と定義することで、実店舗での体験がブランドの印象がどれだけ上下するかを数値化する取り組みは、店頭広告の効果測定と、店舗という資産の価値検証手段として非常に有効と言えます。

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なにかしらの業務改善を図るとき、その検証サイクルの確立は不可欠なポイントとなります。「PDCAサイクル」はその礎となり、売上アップ貢献と業務効率化を目指すための極めてスタンダードな考え方です。この機会に改めて押さえておきましょう。

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データ分析

先進的な企業がインプレッションに注目する理由


店舗のDX化に先んじて取り組む企業の多くは、インプレッションを含む店舗データの重要性をとてもよく理解しています。

そうした企業に共通しているのは、「取得したデータをどのように活用していくか?」についての明確なビジョンを持っており、「必要なデータが技術的に店舗で取得可能か?」というポイントを知っていることが挙げられます。

しかし、多くの小売企業において、データを扱う専任部署はなく、どのようにデータを活用していくか明確なビジョンがない場合がほとんどです。
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少し具体的にお話ししましょう。
世界的に有名な小売コンサルタントであるダグ・スティーブンス氏の近著「小売の未来」の中で、彼は20以上のブランドを抱える某大手美容企業のマーケティング責任者と「店舗が持つ広告効果の計測」について話をした時のことを述べています。

実店舗に訪れた年間来店客数をその責任者に尋ねたところ、凡そ1億人という回答を得た彼は、「もし1億人にアプローチする場合、大手広告代理店と契約するといくら位のコストがかかると思う?」とさらに尋ねました。すると…


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「とんでもないコストがかかりますよ。それも天文学的な数字がね」
(中略)彼の来店客数の説明から言えば、同社のブランドはすでに同等の効果のあるメディア体験を提供して、同じくらいの数のオーディエンスを取り込んでいたことになるのではないか。問題は、同社がその価値を財務諸表のどこにも計上していないことなのだ。いや、そもそも価値を測ってもいなかったのである。

(中略)別の言い方をするなら、ある美容系のブランドが年間1億人の顧客と接触しているとすれば、これほどのブランドのインプレッションを生み出す店舗は、CMなど他の方法で同等のインプレッションを生み出す場合の市場価値と最低でも同じと見ていいはずだ。
(ダグ・スティーブンス 「小売の未来」より一部抜粋)

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スティーブンス氏が述べる通り、店舗が生み出す「インプレッション=来店客数」は、その他広告媒体に引けを取らない、むしろ顧客にとって最高の宣伝材料となるはずです。それにもかかわらず、そのことに気付いていない企業が多いのが現状なのです。

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実店舗におけるインプレッションの計測方法は?


今回ご紹介したインプレッションは、実店舗の来店客数として来店カウンターで計測することが可能です。この来店客数に加え、来店者の属性(性別・年代)や店舗前の通行量などを計測するソリューションも登場しています。

消費者の購買行動が変化する中、実店舗における顧客行動を把握する重要性はますます高まっています。これらのデータをPOSデータと組み合わせて活用することで、企業の売上向上や業務効率化に大きく貢献できます。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

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◆【来店客数カウンター】とは?計測のしくみとツールをご紹介します!
◆ 収益は店でつくる!【店舗データ】統合・分析・行動提案を一元管理Flow
◆【小売】店舗のデータ活用とは?利活用するための流れとポイントを解説

〈参考〉
ダグ・スティーブンス「小売の未来」


■ Flow Solutions 会社概要

株式会社 Flow Solutions は、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始、アパレル、雑貨店をはじめ、家電量販店など、すでに900を超える店舗の売上改善のためのデータ活用を提供。店舗可視化IoTシステムを通じて取得する顧客行動データの提供、データ活用のためのアフターサポート、さらにデータからすぐに行動につながる、通知サービスの提供を開始、小売課題解決のためのあらゆるソリューションを提供しています。店舗分析に関することなら何でも、お気軽にお問い合わせ下さい。

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