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【小売業】交渉で使える!心理学に基づいた3つのテクニック

【この記事のまとめ】
ビジネスシーンには価格交渉や営業活動など、様々な交渉が溢れています。交渉はマニュアル通りにはいかず、経験を通じて自分の型を身に付けていくものです。今回は、心理学を取り入れて交渉力をアップするテクニックをご紹介します。例えば、「ドア・イン・ザ・フェイス」や「フット・イン・ザ・ドア」といった手法があり、これらのテクニックを活用することで、双方にとってメリットを享受しながら、ビジネスでの信頼関係を強化することができます。



心理学に基づいた交渉テクニック

交渉とは

交渉とは「特定の問題について相手と話し合うこと。掛け合うこと。(デジタル大辞泉より引用)」と定義されています。つまり、自分本位に要望を伝え合うのではなく、良好な人間関係を築きながら対話を通して納得し、合意するものなのです。

そこを理解していないと、交渉するたびに「この交渉に応じることは不可能!」という印象を与えてしまうだけで、上手くいきません。


交渉力が必要な理由

世の中には、多様な考え方があります。
会社一つにしても違う風土があります。スキル、個人の能力、スペック、文化、仕組みといった要素が一つの世界を作っているわけですが、日本の社会の中だけでも多様な世界が広がっています。その多様性を考慮しながら、交渉力をアップすることで得られるメリットをみてみましょう。

(1)信頼関係を構築できる

相手を尊重し、批判や否定をしないことを念頭に相手の意見を受け入れていけば、相手もこちらの意見を受け入れてくれるはずです。 具体的には、相手の「立場」「関心ごと」「特徴」の3点をよくとらえます。これらは、一人ひとり異なってくるので、事前の情報収集が大切です。
交渉力があることで信頼関係の構築に貢献します。


(2)社内調整がうまくいく

社内調整で交渉するシーンにおいては、自分のチームや部門がどのように業務を進めるべきか考えた時、相手に何をして欲しいのか要求する必要がでてきます。

例えばあなたが、人事異動や部署替えを指揮する立場だったとしましょう。異動させる方と何も交渉することなく直ぐに異動を決行してしまうと、その方のモチベーションは大きく下がるでしょう。それはつまり、自分たち(会社)の都合やメリットだけを主張していることになります。
ハッキリと主張しようとして押しつけになってしまうこともあれば、それを避けようとした結果、結局要求したいことが相手に伝わらないこともあります。交渉が上手く行かなければ、優秀な人材を失ってしまうことにも繋がりかねません。

交渉力をアップさせると、進めたいこと・成し遂げたいことに関する他者との調整がスムースになります。仕事面においては特に、会社の利益を守るためにも重要なスキルといえるでしょう。

(3)コミュニケーションが武器になる

社内外問わず、コミュニケーションにより自分の考えをスムーズに相手に伝えることは、非常に重要で有効です。はっきりと口にしなければ理解されないことのほうが多いため、仕事でもプライベートでも、対象となる相手とコミュニケーションを取ることは大切です。

注意しなければならないのは、自分の考えを伝えるだけではなく、相手の考えを正しく理解することです。そうすれば認識の相違がなくなり、トラブルを防止するといったメリットがあります。反対に、相手の意見を取り入れずに自分の都合だけで物事を進めると、関係が悪くなり仕事自体に支障が出てしまうこともあるでしょう。
ビジネスでは定期的にコミュニケーションを取り、お互いが伝えたい内容を理解しておくことが重要です。 

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合意
小売の現場で使える、心理学テクニックを使った交渉

(1)ドア・イン・ザ・フェイス(譲歩的依頼法)

心理学では非常に有名な用語ですので、耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。「最初に大きな提案をして、断られてから本来の要求をする」という手法です。

例えば、とある小売店で…
店員:「こちら、全てを兼ね揃えた高機能な商品ですが、いかがでしょうか?」
お客様:「いやーちょっと高すぎますね..」
店員:「それでしたら、こちらの商品はいかがでしょう?こちらであれば機能は劣りますが、お買い求めやすいお値段で提供しております」
お客様:「うーん…(この値段ならいけるかも…!)」

(2)フット・イン・ザ・ドア(一貫性の原理)

こちらも有名な用語です。先程のドア・イン・ザ・フェイスとは反対で、「最初に小さな要求をしてから、本命の要求をする」というテクニックです。
例えば、とあるスーパーで…

店員:「ちょっとだけ試食してみませんか?」
お客様:「お腹いっぱいで...要らないわ」
店員:「人気のある商品で、今晩のおかずにいかがですか?ご家族がきっと喜ばれますよ。」
お客様:「じゃあ、食べてみるだけ...」
店員:「今キャンペーン中です。2つ購入していただくとこの価格です!いま店頭にある商品が最後です。お買い得ですよ。」

 

(3)ダブル・バインド(二重拘束)

ダブル・バインドとは2つの選択肢を提示し、どちらの選択肢を選んだとしても、言い出した側にとって得になる」テクニックです。

例えば、とある家電量販店で…
お客様「この冷蔵庫とあの冷蔵庫、どちらがいいか悩むなぁ…(決断できない様子)」
店員「お客様、どちらか今日ご購入いただけるのであれば、お客様だけに特別、お値引きしますよ!」
このように打診することで、相手に『今日は購入しない』という選択肢を選び難くします。 
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交渉と合意

まとめ

交渉は、双方の利益を最大化するための話し合いです。
人の欲求について知ることで、良好な人間関係を築くことができるー心理学に基づいた様々なテクニックが存在する理由は、まさにそこにあります。

今回ご紹介した簡単な心理テクニックを知り実践することで、取引先との良好な関係を築き、企業の利益を確保することに役立つでしょう。交渉力のポイントを押さえて、ぜひ普段のやり取りの中で活かしていただければ幸いです。


店舗運営において、店舗の定量データを使った交渉は、どのようなコミュニケーションにおいても説得力が増すでしょう。
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■ Flow Solutions 会社概要

株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・900店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。 リテールデータ活用プラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。

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