日本の小売業界においても、様々な顧客データの取得が可能になってきている中、その必要性を認識していても、なかなか社内に浸透させるのは難しい様です。
「データが必要なのは重々承知だけど、店舗や営業にその重要性を理解してもらうのに苦労している」
「社内でどのようにデータの重要性を理解してもらえるようにすればいいのか分からない」
「それぞれの部署が各々のアクションを取っていて、整合性が取れていない」
ということです。
私がお話しするお客様は、営業など必ずしもお店に近い部署だけではなく、IT/マーケティング/デジタルマーケティング/オペレーションと部署は様々です。
特に営業以外の部署の方とお話する中で、よくいただく声です。
大企業になればなるほど、それぞれの部署は確立され、他部署との関係性を持つことが難しくなるケースがほとんどです。
ではどうすれば良いのでしょうか?
言葉だけでデータの必要性について説明しても、なかなか人には理解してもらいにくいもの。計画を立てて行動に移すこと!!
理想は数名でもいいのでキーパーソンを集めてプロジェクトチームを作ってしまいましょう。
ポイントは、可能なことをピックアップし実行することです。
- 営業、VMD、商品部、分析する部署から各1名づつでもいいので同じマインドセットの人を探してプロジェクトチームを作る
- 店舗絞って1ヶ月、3ヶ月、半年でも期間を決める
- お店の特徴や改善点などを分析→アクションプランを決定→実行→分析(このサイクルを作る)
- 上記3番のプロセスをデータで残す
- 変更前/変更後、そしてプロジェクト店舗と他店舗と比較してどうだったか分析
- 良かった点を横展開して徐々にデータの必要性を他部署などにも理解してもらう
プロジェクトチームを作ることはそう簡単なことではありません。
私も正直、過去にプロジェクトチームを作る中で、上手くいかなかったケースを何回か経験しました。
そこで学んだことは、本社の人間を主催としたプロジェクトチームを作らなくてもいいということ。
実際、お店でのアクションとデータの両方を絡み合わせて分析し、また次へと繋げるサイクルの重要性を理解している人が数人いれば、店舗スタッフさんと協力してテストしてみればいいのです!(実際店舗スタッフは最終結果の「売上」に敏感で、売上を取るために試行錯誤しています。ですかた、売上が取れれば協力をする店長さんやスタッフさんは多いのです。)
結局はデータだけが重要ではなく店舗でのアクション、スタッフ数、商品などの在庫、店舗の立地や客層、全てが絡んでおり、これらのことをバランス良く理解することが重要なのです。
1店舗からでも、上記のことを理解している人間を味方につけテストすることです。
データ+店舗について十分の理解+アクションの繰返しをすれば売上はついてきます!!
売上がついてくれば後は横展開、縦展開していくのみです。
自然と味方がつき、データの重要性を理解してくれるでしょう。誰もが売上を上げることを望んでいるのですから。
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