水際対策緩和以降、インバウンド旅行客が急増しています。訪日外国人観光客の多様な嗜好に応え、店内の顧客行動を把握するための最新人流分析ソリューションが再度注目されるようになってきました。

記事では、来店カウンターやIPカメラを使用して顧客行動を分析し、スタッフ配置やサービス改善、商品陳列、マーケティング活動に応用する方法が紹介されています。

これにより、効果的な店舗運営が可能となり、来店客の満足度向上や売上増加につながるでしょう。

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昨年10月の水際対策緩和以降、インバウンドによる旅行客が増え続けています。

国が違えば生活環境や価値観も多種多様であり、さまざまな嗜好を持つ訪日外国人観光客の体験を向上させるため、店内の顧客行動の傾向値をつかむ取り組みが求められています。

\ 最新人流分析の計測ソリューションをご紹介します/

目次

インバウンド動向レポート（2023/9-6月）
消費動向（2023/1-3月期）
顧客行動を知る「来店カウンター」や「IPカメラ」に注目する理由

インバウンド動向レポート

Flow Solutionsでは、訪日外客数動向とともに、弊社サービスご利用中の小売店客数データを「Traffic Trend」として、ご紹介しています。下記ボタンよりお問い合わせください。

消費動向

観光庁発表の訪日外国人消費動向調査2023年1-3月期 （2次速報）*1 によると、消費額は1兆103億円（2019年同期比12.3％減）と推測され、1人当たり旅行支出は21万1千円となっています。

費目別消費額の構成比をみると、宿泊費が33.8%、次いで買物代（24.6%）、飲食費（22.8%）の順で多くなっています。2019年同期との比較において、買物代は11.3%減少しています。

2023年6月21日観光庁発表

顧客行動を知る「来店カウンター」や「IPカメラ」に注目する理由

 
顧客行動の分析でみえる人気スポット

来店カウンターやIPカメラから、来店客数、通行人数、来店時間や滞在時間、属性、導線などを計測することができます。どんなお客様（年齢や性別）がいつ店を訪れたのか、何人来店し、どの位の時間商品前に立ち止まったのか、店のどこが最も人が集まるのか、といった傾向をつかむことができます。


スタッフの配置や接客などのサービス改善に活用し、売上を伸ばす

店内にどの時間、どれだけの来店客がいるかを正確に把握することができ、データが貯まるほど傾向値からの予測値に信頼性が出てきます。
この傾向値から「この曜日の〇〇時は混むからスタッフの数を増やして接客に集中しよう」といった売上を上げるためのスタッフシフト組みができます。

また、出勤中のスタッフについても「〇〇時は人が増えるから休憩時間を早めに取ろう」「●●が売れているから、来客の少ない〇〇時に人気スポットに移動しよう」など、業務や配置を最適化して、購買率を上げることができます。

VMDの改善

特に、言語が異なるインバウンド客に商品の魅力やブランドの価値を伝えるには、VMD手法（Visual Merchandising/ビジュアルマーチャンダイジング）は欠かせません。接客について、コロナ以降はお客様との距離感が難しくなっていと感じる店舗スタッフは多いでしょう。VMDはMDを視覚的に訴えるものであり、無言の接客として昨今の小売業には欠かせない施策です。

VMDの施策の前後について、カメラやセンサーからの情報とPOSデータから取れる情報を分析し、ファサードの展示や商品陳列、の改善点を見つけ出すことで、売上増加につながるでしょう。分析結果をフィードバックすることで、来店客の満足度向上に繋がります。

マーケティング活動に利用

時間毎に来店客の属性（男女や年齢など）を把握することで、店内において「〇〇時は女性客が多いから、●●キャンペーンを仕掛けてみよう」といった施策を打ち出すことが出来ます。

まとめ

来店カウンターやIPカメラを導入することで、お客様の店内行動が可視化されるため、スタッフ配置の適正化、VMDの評価と改善、効果的な商品陳列、マーケティング活動での効果を発揮することができるようになります。

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