7/17に行われましたオンラインウェビナー「データからみる、これからのリアル店舗の在り方が 1時間で分かる!」をレポートしす。
今回の講演は、株式会社野毛印刷様社内C.SQUARE横浜にて行われました。「ニューノーマル時代にリアル店舗がどの様に取り組んでいくべきか?」第1講座「店内行動データから見る、リアル店舗のトレンド」、第2講座「LTVを高める!!来店前から設計する、短期・長期の店舗施策とは?」から構成され、参加者はオンラインで約1時間強にわたるセミナーを視聴いたしました。
第1講座
「店内行動データから見る、リアル店舗のトレンド」
①コロナ禍で起きたリアル店舗の変化
②ニューノーマル時代に重要な店舗KPIとは??
③データドリブンな店舗実現には、店内動向の可視化が必要!!
講師:
株式会社Flow Solutions リテールアナリスト
武末 宣仁
レディスカジュアルブランドでの企画生産管理、ストアマネージャーを務めた経験を持つ。Flow Solutionsのリテールアナリストとして、テクノロジーを駆使した店舗運営提案とサポートをしている。
消費者行動を理解するには、リアルな店内行動データの収集が欠かせない。
新型コロナウィルス感染第一波の経験を踏まえ、今後起こりうる顧客行動変化を把握する必要があるという冒頭から始まり、「実際に店舗内で起こっている消費者の行動を理解するには、リアルな店内行動データの収集が欠かせない。」として刻々と変化し続ける顧客行動と、データから見える傾向について学びました。
お客様の店内行動を可視化する上で注目したいのが、4つのKPI。
なぜそのKPI理解が必要であるか?それは来店から購買までのプロセスの計測であり、従来の売上だけでは見えないその他の要素が見えるからであるとして、私たちが毎年受ける健康診断を例に、健康を保つためのバロメータ値といったところでの説明がありました。
実際に弊社のお客様がこのKPIをもとに問題提起から改善へと繋げた施策取り組みについて、ケーススタディーとして紹介がありました。
店内データは収集にとどまらず、観察し、比較し、考察や次のプラン立案に繋げていくことが重要。
・問題を解決する3ステップ「課題解決のために現状把握→問題点を見える化→課題解決に向けたプランニング」は、データを用いることで確度の高い施策立案に繋がる。
・課題解決に向けたプランニングは、データから見える数字の変化をしっかり観察し、解釈し、具体的な施策として計画実行できるかがポイントとなる。
事例をもとにした施策後の実数値には説得力があり、店内データは収集にとどまらず、観察し比較し、考察や次のプラン立案に繋げていく重要性についての学びがありました。
第2講座
「LTVを高める!!来店前から設計する、短期・長期の店舗施策とは?」
①ブランド価値を高めるための店舗施策(長期視点)
②購入目的での来店者へアプローチ(短期視点)
③短期から長期へのつなぎ施策で「顧客生涯価値(LTV)」を考える
講師:
株式会社野毛印刷社 DX推進チーム リーダー
田中 利樹氏
創注型の営業にこだわった印刷会社の営業として活躍する中で、印刷とは相対するオンラインメディアにいち早く着目し、BtoC、BtoB問わず数多くのwebを中心としたプロモーション支援に携わり、DX推進チームのリーダーとして活動している。
これからのニューノーマル時代において、リアル店舗の価値はカスタマーエクスペリエンスと深く関わる。
数字を把握した上でPDCAを回し続けていくことが大切。成功と失敗の要因が分析されていないために、統一感のないキャンペーンや、ターゲットとキャンペーンがリンクしないなど、残念な施策を目にすることがあるとの冒頭から始まり、これからのニューノーマル時代において、リアル店舗の価値はカスタマーエクスペリエンスと深く関わりがあるお話がありました。カスタマーエクスペリエンスを高めるための長期的施策こそが顧客生涯価値を高めリピーター獲得、他社との差別化、口コミによる更なる顧客獲得へとつながっていきます。
クロスメディアを活用したブランドやリアル店舗価値の発信についての事例紹介では、統一感あるマーケティングの重要性を軸に、その中でも短期施策としてVMDを活用していくこと、長期施策として継続的にリピーターを増やすためにこだわり続けることについてのお話が印象的でした。
2社から「安全・安心」への提案
・クロスメディアを活用し、「安全・安心」をブランドイメージとして発信。ーひらめき工房ー
・「安心・安全」をブランド施策として、混雑状況をコントロールしていく。ーFlow Solutions Eddyー
今回2つの講演に共通していたのが、デジタルとリアルの境目はもはやなく、融合させた新しい形態の中で「ブランド観」を作っていくことがニューノーマル時代には必要であるということでした。
クロスメディアを活かした一貫性のあるマーケティング施策の実行や、お客様の行動をデータとして収集可視化して効果測定していくことの重要性を認識するとともに、デジタル化で得られたデータをどう使っていくのかは、行動する私たち人間の観察力や思考力、行動力が要であり、また一連の流れを繰り返し改善していくことが重要である、ということを再認識する機会となりました。
Flow Solutions開発のプラットフォームFlowは、データ統合による店舗内行動の可視化、店舗運営の最適化、データを使ったコミュニケーションを推進しています!