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VMD担当者必見!店内レイアウトの効果測定法とは?

VMD担当者必見!店内レイアウトの効果測定法とは?

小売店のVMD担当者は、店内のエリアごとに役割を持たせた売り場を設計し、効果的なレイアウトを確立することが重要です。それぞれのエリアに適切な商品配置とコンセプトを考え、店内の構成を明確にすることがVMDの目的を達成する鍵となります。売り場はVP、PP、IPの3つの要素から成り立っており、これらはデータに基づいて計画され、店内のマーケティング活動に寄与します。最終的に通行人数、滞在人数、滞在時間などのKPIを用いて店内エリアのパフォーマンスを評価していくことで店内レイアウトの効果測定を行います。本記事にて詳しく解説していきます。

まず質問です。
あなたの店舗でVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)を作る目的は何ですか?

  • ディスプレイや陳列でブランドのイメージを表現する
  • 売り場全体にストーリーを持たせて、お客様の店内体験をつくる
  • 売上をあげるためのマーケティングツール
  • 販売員の接客を助けるための、お客様の立ち止まりポイントをつくる

この他、ブランドやVMD担当者によっても考え方は違ってくるかと思います。しかしその様にブランド毎に多様性がある中、VMD担当者が共通してやるべきことがあります。

それは
「店内のそれぞれのエリアにしっかりと役割を持たせた売り場をつくること」です。 

  • 売り場の中のどのエリアに何を置くのか
  • 各エリアにどのようなコンセプトを持つのか
これらのことを考え、店内のレイアウト構成を明確にすることで、冒頭に挙げたようなVMDの目的を果たしやすくなります。
この記事では店内のレイアウト構成、エリア別分析についてとりあげていきます。

eBook   店舗VMDを効果測定する方法
目次
 エリアに役割を持たせた売り場づくり
売り場の構成要素
店内エリアのパフォーマンス測定


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エリアに役割を持たせた売り場づくり


エリアに役割を持たせた売り場をつくると、以下のようなメリットが生まれます。

お客様視点のメリット

  • 購入したい商品をみつけやすくなる
  • 店内が整頓されていて見やすい

店舗視点のメリット

  • お客様の購入したい商品があるエリアへの滞在時間が長くなる
  • お客様が全てのエリアに立ち寄りやすくなり、動線長が長くなる

エリア毎に棲み分けがなされていることが大切です。
では、それぞれのエリアはどのように構成されているのでしょうか。

 

 売り場の構成要素

売り場の構成要素には、それぞれに役割があります。

それぞれの要素に役割を明確にもたせることで、「ディスプレイを見て入店」そして「陳列棚から商品を探す」といった感じに、お客様の動きを作り、売上に結びつけることができます。

VMDをつくる上で、売り場は次の3つの要素から成り立ちます。

VP(ヴィジュアルプレゼンテーション)
ブランドや店舗のブランドコンセプトを表現する場のこと。多くの店舗では、店舗前のファサード、ショーウインドウディスプレイでこれを表現します。

PP(ポイントオブセールスプレゼンテーション)
商品の中でもメインで打ち出し、強調する場のこと。アパレルでは、店内のマネキンや棚上の半身ボディなどの陳列で、IPの中でもとりわけ目立たせたいものをクローズアップさせるなどの方法があります。

 IP(アイテムプレゼンテーション)
棚やラックの一般的な商品陳列のこと。
陳列といっても、IPの置かれている場所が店舗面積の大半を占めます。ですから、色やサイズで綺麗に分類して並べたり、各エリアでコンセプトを持たせるなどの工夫が必要です。


VP/PP/IP
はどれも感覚的に作ったり、並べるのではなく、色や陳列のセオリーに沿ったものにします。また、顧客行動のデータ分析に基づいて綿密に計画・実施される必要があります。

それぞれのプレゼンテーションにそのシーズンのコンセプト、押し出したい商品展開、そして過去の顧客行動のデータ分析を反映させることで、店舗という空間の中でマーケティング活動を行うことがVMD担当者の仕事なのです。


店内エリアのパフォーマンス測定


 

店内のエリアを分析には、通行人数・滞在人数・滞在時間の3つのKPIが有効です。


「1分でわかる店舗分析」
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【通行人数】エリアを通行したお客様の人数

通行人数を確認することで、お客様がエリアへの立ち寄りやすさがわかります。
もし、このKPI数値が低いときには、

  • 通路幅が十分に確保されているか
  • 動線を阻むものがないか

を確認し、エリアへの入りやすさを意識したレイアウトに変更しましょう。

また通常、通行人数の多い「ホットスポット」には、売れ筋商品や売り出したいを戦略的に配置し、お客様の目に入りやすいようにします。

反対に、通行人数の少ない「コールドスポット」には、稼働の少ない高額商品を置き、エリアに特別感を与えるのが良いでしょう。

 

【滞在人数】一定の時間エリアに滞在したお客様の人数

滞在人数は、どれだけお客様の足をとめていたかの回数がわかる指標です。エリアの魅力を知るのに有効なKPIだと言えるでしょう。

エリアに設置したVP(ヴィジュアルプレゼンテーション)を変更したら、滞在人数を確認して、客足にどのような変化があったかをみてみましょう。

 

【滞在時間】お客様のエリアへの滞在時間の平均時間

滞在時間が長いほど、お客様が商品を購入する確率は上がります。お客様はVPIPによってエリアに惹きつけられた後、そのエリアのIP(陳列)を見て、商品の購入を検討します。このIPは、お客様の滞在時間をのばすための鍵となります。

  • VPPPIPに一貫性がある
  • IPが色・サイズ・アイテム別に整理されていて見やすい
  • 商品に手が届きやすい


これらの点を気に留めながら、お客様が商品を見比べやすい陳列を作っていきましょう。


パフォーマンスの測定方法についてはこちら

eBook   店舗VMDを効果測定する方法
 
 

■ Flow Solutions 会社概要
 
株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・900店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。リテールデータ活用AIプラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。店舗分析に関することなら何でも、お気軽にお問い合わせ下さい

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