小売店の店舗運営を改善する際、生のデータを収集しスタッフがそのデータを元にアクションを起こすことが重要です。来店客数を計測することで、6つの重要指標(KPI)を視覚化し店舗運営を改善していくポイントをご紹介します。
これらの指標を収集し、過去データと比較分析して店舗パフォーマンスを改善することが鍵です。日々のKPI確認とデータ傾向の把握は必須です。あなたの店舗でもデータ計測を行っていますか?
「来店客数」を計測することで小売店の分析に必要な様々なデータを収集することができます。この記事では来店客数計測で得られる6つのKPI(重要指標)について解説していきます。
来店客数を計測し店舗パフォーマンス改善に繋げる6つのKPI
目次
- 来店客数
- 購買率
- 店舗前通行量
- 来店率
- パワーアワー
- 売上/来店客数
1. 来店客数
来店客数は、継続してそのデータをモニタリングし、現在のデータと過去データと比較することで、有効な分析ができるKPIです。
現在の来店客数が、前日/前週/前年の来店客数に比べて、どのくらい上がっている/下がっているかを見てみましょう。
また、来店客数は、景気や天気、立地等の様々な要因に数値が左右されやすいKPIです。
もともと店舗の出店場所やブランディングに失敗している場合には、なかなか数値を伸ばすことが難しくなってしまいます。
2. 購買率
購買率は来店客数計測で得られる、データのなかでも最も重要な指標の一つです。
これは来店客数データとレジの売上データを統合することで、その数値を算出することができます。
購買率は、店舗が来店客をどれだけ購入客に転換できたかを表します。
つまり、店舗スタッフの努力の結果を表す指標といえるでしょう。
来店客数とは異なり、店舗の外部からの影響を受けにくいので、接客等の店舗のアクションの結果を知るためには、この購買率をモニターしていくのがよいでしょう。
3. 店舗前通行量
店舗前通行量を測ることは、小売店の立地を決定するために重要な数値です。
一日を通して数値を計測することで、店舗のピークタイムを予想することも可能です。
店舗前通行量を計測する技術は来店客数と同様のものなので、既に来店客数計測をしている店舗にセンサーを追加で設置することで、簡単にそのデータを得られます。
4. 来店率
来店率は、キャプチャーレートとも呼ばれ、店舗前歩行者のうちの、来店した人の数をあらわします。
来店率によって、店舗前のディスプレイデザインや、店舗前に設置したサイネージ看板の効果測定ができます。
そういう意味で、VMD担当者は注目すべきKPIといえます。
5. パワーアワー
パワーアワーは、1日のなかで最も店舗の混み合う時間帯のことを指します。
これを計測することで、営業に必要なスタッフ人数がわかります。
また、パワーアワーを軸においたスタッフの休憩時間予測により、無駄がなくシフト効率よく営業を行うことができます。
6. 売上/来店客数
来店客数に対して、どれだけ売上を伸ばせているかをモニターすることも大切です。
来店客が多いにも関わらず売上が伸ばせていない…というときには、「来店客が多かった」という感覚に頼るのではなく、「何人が来店していたのか」という実際の数値を知ることが大切です。
アウトレット店や大型店舗等、お客様全員に接客することが難しい店舗では、購買率と併せて、この指標に注意していきましょう。
今回ご紹介をした6つの重要な指標ですが、残念ながら一日の数値結果を見ているだけでは店舗パフォーマンスには繋がりません。
小売店のデータ分析で重要なのは、上に挙げたデータを継続して収集し、過去データと比較分析していくことです。この繰り返しが店舗パフォーマンス改善につながっていきます‼
あなたの店舗ではデータ計測をされていますか?
毎日KPIを確認し、店舗のデータの傾向を把握していきましょう!
今回挙げた6つのKPI以外にも、重要指数の理解を深めませんか?
■ Flow Solutions 会社概要
株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・800店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。リテールデータ活用AIプラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。