本記事のサマリー
小売店舗の売上を伸ばすために、潜在客を来店客に変える方法について説明します。
来店率の把握が重要で、ディスプレイやアプローチの工夫が効果的です。キャンペーンやプロモーションを通行人に伝え、来店客を増やしましょう。店舗前通行量が多い時期は、通行人に積極的に働きかけて入店を促し、お客様に変えましょう。
様々な施策を用いて、通行人を魅了し、来店客に変えることが売上向上の第一歩です。通行人が店舗の存在を知り、メリットを感じられるようなアクションを起こし、来店率のデータを追跡して効果を確認しましょう。
来店客を増やすことは売上向上に繋がる重要なステップとなります。
全ての店舗前通行人が、お客様になる可能性を秘めた「潜在客」です。
店舗に一日にどれだけの人が店舗の前を通行しているか、また、そのうちの何人が入店したかをご存知ですか?
店舗売上を向上させる為の第一歩は、商品を売る以前に、潜在客に入店を促し、来店客を増やすことです。
TOPICS:
1.来店率を把握する
2.ディスプレイ
4.キャンペーン
5.プロモーション
まとめ
店舗前の通行量が少ない閑散期は、ひとりひとりの通行人を来店につなげる大切さを感じますが、店舗が賑わい混雑しているときには、接客や業務に手一杯で、店舗の外の通行人にまでは目を配ることができない...という経験がおありではないですか?
もしあなたの店舗がそのようであるならば、お客様になるはずだった人に、店舗の存在を気づいてもらえていないかもしれません。
店舗前通行量が多く、商機のあるときこそ、通行人に積極的な働きかけを行い、一人でも多くの方に店舗に入って頂く必要があります。
「通行人」を「お客様」に変えるために!
店舗の前を歩いている人を、あなたのお店のお客様に変える5つの方法をご紹介します。
1. 来店率を把握する
入店を促すアクションを起こす前に知っておきたいことは、お店の正確なパフォーマンスです。
何人が店舗の前を通行しているのか、そのうち何人が入店したのかを正しく知りましょう。
小売店のパフォーマンスを把握するためのKPI(重要指標)のひとつに、来店率があります。
来店率=来店客数÷店舗前通行量
来店率は入店率とも呼ばれます。
この来店率を継続的に計測し、通行人の入店にどのような変化があるかをチェックすることで、パフォーマンスを正しく把握します。
また、入店を促すためのアクションを起こす前と起こした後の来店率を比較することで、そのアクションが効果的なものであったかを検証することができます。
入店率に必要なデータである来店客数と店舗前通行量は、来店客数カウンターでの計測が正確です。
関連記事はこちら:
・客数の把握はできていますか?来店カウンター設置のススメ
来店客数をどの様に計測されていますか?従来のPOSレジのみの計測にとどまっていませんか?ピープルカウンターまたは入店カウンターとも呼ばれるこのシステム。何故、必要なのでしょうか?
2. ディスプレイ
ディスプレイは入店を促す上でもっとも効果的なツールです。
通行人の目をひく、思わず入りたくようなディスプレイを考えましょう。
ここでは、ディスプレイのチェックポイントを挙げておきます。
- トレンド:トレンドを意識した色やデザインにする
- ライト:店内を明るく見せるようにする、店舗の世界観に合わせて見せ方を工夫する
- 什器の高さ:通行人の目の高さから見て圧迫感を与えないようにする
- 導線:人が入りやすいスペースを確保する
- 他店舗との比較:周囲の店舗と比較して目をひくようなものになっているかを考慮する
- 商品:売れ筋商品、目玉商品をディスプレイで見せる
他店舗の調査をすることで、自店のディスプレイを客観的に見ることも効果的です。
3. アプローチ
外から店内をみたときに、お店が繁盛していたら、思わず入りたくなるものです。
VMDを活用してビジュアルでお店の魅力を発信していきましょう。
QRコードからWEBへの流入を狙うなどの施策も有効です。
4. キャンペーン
通行客増加を見込める週末には「2点購入で10%オフ」等、来店客にメリットのあるキャンペーンを実施しましょう。
その際、ボードや装飾を用意し、通行人に伝わるような工夫をしましょう。アプリを使ったクーポンの発券で、店舗に足を運ぶ予定でなかった通行人をお客様に変えていきましょう。
デベロッパーのバーゲン時期や、各催事のイベント時期に、店舗特有のキャンペーンと連動させることで、さらなる来店客増加を期待できます。
5. プロモーション
繁盛する休日やバーゲン時期の前にキャンペーンを行うのであれば、あらかじめ準備をしておくことが大切です。
ディスプレイに、数日後のキャンペーン広告を貼っておくだけでも、必ず何人かの人はそれを見ています。
未来のお客様が店舗の前を通行しているかもしれません。
通行人が店舗を見たときに、店舗に入ることでメリットを得られるようなプロモーションを考えてみましょう。
まとめ
今回のブログでは、店舗前通行人を来店客に変えるための方法を見てきました。
売上を伸ばすために、購入客を増やすことはもちろん大切ですが、その一歩前の段階として、来店客を増やすことも大切です!
通行人にあなたのお店を知ってもらい、店内に入ってもらうためのアクションを起こしましょう。そして通行人へのアプローチを最適なものにしたら、来店率のデータを追跡し、通行人を来店客に変えられているかをチェックすることをお忘れなく。
「1分でわかる店舗分析」
↓動画をクリックして開始↓
関連記事はこちら:
人流データ、売上高、販売商品数などのPOSデータ、従業員の勤務データなどを連携する『Flow (フロー)』を使い、店舗スタッフがデータを活用。その取り組みの結果、来客数・売上高・買上げ率がいずれも向上!
◆ 来店客数6.3%増、売上前年比25%増に成功【人流計測データ活用】店舗のパフォーマンスが向上
来店率を把握するためには
どんなテクノロジーがあるのでしょうか?
■ Flow Solutions 会社概要
株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・900店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。リテールデータ活用AIプラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。