小売店で働く店長にとって、売上の他にも重要な課題が様々あると思いますが、その中でも一番の関心ごとの一つは、エリアマネージャーなどの上司や販売スタッフとのコミュニケーションではないでしょうか。
「販売スタッフに説得力のある指導ができない…。」 「スタッフに信頼してもらえるようにするにはどうしたらいいだろう…。」 「マネージャーへの売上報告の時、問題点と課題がうまく伝えられない…。」 「マネージャーとミーティングをしても、なかなか売上向上に直結する話し合いができない…。」
などなど、正解のわからない問題が店長さんを悩ませることもあるでしょう。
小売企業の収益のうち、その多くを占めるのが実店舗の売上であることを考えれば、これらの問題は店長だけでなく、会社としても放っておけない問題です。
では、店長はただ「頑張る」しかないのでしょうか?
それは、データに基づいた問題への考察・解決策を思案し、スタッフやマネージャーと共有することです。
各スタッフの平均客単価はいくらですか?セット販売をきちんと出来ていますか? 接客数に対する購買率を計測している店舗では、スタッフがどのくらいの割合でお客様を購入客に転換できているかモニタリング・評価しましょう。
「あなたの先月の平均客単価は、その前の月に比べて、◯◯円落ちているから、セット販売などで今月は◯◯円を目標に頑張ってくださいね」
に指導方法を変えましょう。 必要であれば、数字を共有しながら話合うことも大切です。
事実に基づいているので自信を持ってアドバイスができる上、一貫した指導でスタッフからの信頼度も増すでしょう。
データの管理や読み取りは、最初は難しく感じるかもしれませんが、努力が目に見えて数字に反映されることは興味深いことでもあり、数字に基づく対策の実行は確実な売上改善への近道です。
後日、店長とエリアマネージャーのコミュニケーションについても投稿しますので、お楽しみに。
>関連記事はこちら!
・店長必見!データを用いた確かな販売トレーニング法
あなたのアパレル店舗では、スタッフにどのような販売トレーニングをしていますか?これまでの指導に、データによる観察をプラスして、スタッフの販売力をさらに向上させましょう。スタッフ個人の売上が低下しているときに、データによって弱点を見抜くことで、弱点を改善することに絞って指導を行うことができます。Read more »
・KPI分析ができる小売店の店長を育てる方法
企業にとって、最も重要な財産の一つは「人材」です。どんなに巨大な小売企業でも、売上を作り出していくのは店舗であり、その販売スタッフや店長です。昨今、人手不足と言われていますが、優秀な人材を採用すること以上に大切なのが、今存在する店長をより優秀な人材へと「育成」していくことです。Read more »