Flow User's Voice - お客様の声-
株式会社ライトオン様
データを活かして店舗のパフォーマンスを測りたい
ー(突然ですが)御社は店舗を非常に多く持っていらっしゃいますが、店頭販促などはどのように組み立てていらっしゃいますか?
「おっしゃる通り、弊社は店舗数が多いため、全店共通で店頭施策を実施しています。本部では、年間52週別にさまざまな施策の立案・実行・レビューを行っています」(飯田様)
ーその中でなにかお悩みはありましたか?
「最近注力しているデジタル・チラシをはじめとして、弊社の施策は多岐にわたります。そのなかで、どの施策が最も効果的だったのか、どの施策が最もお客様に喜んでいただけたのか、定量的に明らかにする必要があります。これまでは、店舗からのフィードバックや売上データから判別出来る部分はあるものの、客観性に欠けていたり、粒度が粗いために、ブラッシュアップが難しいと思っていました。施策が効果的に売上増につながっているのか、今後どう改善していくべきか、といった取り組みにつなげていきたい想いが強かったです」(飯田様)
ーなるほど。販促効果を見定めることは重要なポイントですよね。
「たとえば、売上が計画通りに推移していない場合、計画をキャッチアップするための選択肢の筆頭として、値下げを考えてしまいがちです。しかし、実際には値下げは多くのお客様を呼び込む施策とならず、単に客単価を下げるだけに終わって、施策が空振りしてしまった、ということがこれまで数多くあったのではないか、という仮説を立てたのです」(長尾様)
「だとすると、店前の通行量を把握して、その傾向によってどういう施策を打てば来店客数が増えるのかを検証したい。それが実現できるツールを探していました。さらに、来店されたお客様への接客やVMDの役割をどう考えるべきか、来店客の少ない平日はどういうVMDが良いか、週末はどうあるべきかなど、感覚だけではなく、データをもとに仮説を立てて実行し、効果を検証して改善につなげるサイクルを回したい、とも思っていました」(長尾様)
ー店舗のポテンシャルを測ることでより効率的な運営ができますよね。
「店舗のパフォーマンスを測るためにデータを活かすことが必要です。そこで、来店率や買上率、買い上げ点数や客単価などの指標を複合的に分析することによって、店舗のいまの力を測定して、効果的に底上げしたいと思っていました」(長尾様)
来店計測はどこもあまり変わらない。ポイントは「いかに活用しやすいか」
ーその課題を解消するために来店計測システムを探された、ということですね?
「そうですね。実は以前、他社の来店計測システムをトライアルで導入したことがありました。しかし、その当時はダッシュボード的なものがなく、データが見づらいこともあって、十分に活用することができませんでした。それでも、さきほどの課題は抱き続けていましたので、今回あらためて数社にお声掛けして比較してみたわけです」(飯田様)
ー弊社を含めて見比べた際、どう感じましたか?
「来店計測や分析の概念や方法に関しては、企業間で大きな差は見られませんでした。また、導入・運用費用に関しても同様で、それほど大きな差はありませんでした」(飯田様)
「ポイントとなったのが、『データは取れるだけでは意味がない。いかに活用しやすいか』でした。見やすい・扱いやすいデータであればあるほど、すぐに活用して判断ができます。画面レイアウト、UI、画面表示スピード、操作性などダッシュボードに拘ろうと思って、各社のデモを徹底的に使用して検討を重ねました」(飯田様)
ーその結果弊社をお選びいただき、ありがとうございます!Flowのデータの見やすさ、ダッシュボードの使いやすさは、導入された多くの事業会社様にご評価いただいているポイントです。
「まずは本部の人間がFlowを理解することが先決で、最終的には店舗でも使えるようになれたら、と思っています。そのためにも、ツールの使用方法を詳しく教えられなければ理解できないようなものではなく、画面を見ただけで理解できるようなものを求めていたので、Flowは良かったと思います」(飯田様)
「Flowの画面は本当に優れていて、特にデータに慣れていない店舗のスタッフにとっても見やすいと思います。リテラシーを問わず、誰にでも見やすい・理解しやすいということは大きなポイントですね」(長尾様)
(Flowのダッシュボード画面イメージ。統合されたKPI実績値を一覧表示)
ー嬉しいお言葉です!その一方で、弊社に対するリクエストはございますか?
「御社が行動分析のプラットフォームとして全国の商業施設と提携されると非常に面白いと思います。御社のシステムがテナント区画を含め商業施設全体に導入されれば、施設自体の人流とテナントへの流入が把握でき、商業施設・テナント双方にとって、出店区画、店舗設計、販促、VMDなど、さまざまな戦略立案に大きな効果が現れると思います」(長尾様)
ーおっしゃる通りで、弊社でも商業施設様にお声掛けしたりご提案差し上げているところです。ご期待に沿えるよう引き続き努力します!
今後について
・まずは全体傾向を掴みたい
・店舗を定量的に評価できる仕組みを構築したい
・コロナ禍を経て新たな顧客動向を捉えていきたい
ー来店計測をきっかけに取り組んでいこうとされている活動についてお聞かせください。
「まずは一定期間のデータを見て全体の傾向を掴みたいですね。既に来店数と売上を比較しても店舗によって思った以上に違いが出ていますし、気づきが多いです」(飯田様)
(Flowのレーダーチャート画面イメージ。複数KPIの同時比較で差異が一目瞭然)
「次に、全社的な施策の効果検証を考えています。施策前後の数値変動を捉え体系化して、見込をある程度予測できるようにしたいですね。そうすれば、全社施策に対する予測値を各店に展開して実際その通りになるかどうか、といった点も検証できるとより効果的だと考えています」(飯田様)
ー店舗様ごとの店頭販促への反映も検討されていますか?
「そうですね、店舗ごとで実績値がデータ化されるので、感覚や経験値ではなくデータをふまえた仮説が立てられるようになります。そういった取り組みがどんどんブラッシュアップされていければ、というのもやりたいことではありますね」(飯田様)
ー来店数と売上の相関性が見えることで店頭の販促策も検証できますね。
「もちろん、売上達成のための活動に対して、来店数の予測とコンバージョン(買上)効果をデータ化して検証していくこともありますが、まずは施策による来店数の動きを追ってみたいですね」(飯田様)
(FlowのKPI分析画面イメージ。2つのKPIを時間軸で比較することで相関性が浮かび上がる)
ーなるほど。まずは全体を捉えることから、ですね。
「全体の傾向値を捉えて、店舗のKPIに基準値を設定できればと考えています。それをロジックツリーの構造に落とし込んで、どの部分に課題があるかを明らかにすれば、取り組むべき策が見えてくるはずですし」(飯田様)
「全店一律の施策も、特性に合わせて変えていきたいですね。それぞれの来店率や買上率を比較することでその検証が可能になります。施策以外の部分でも、たとえばテーブル(商品棚)に展開する商品やディスプレイによって、実績に差が生まれる点も見ていきたいです」(長尾様)
ー店頭ディスプレイ、いわゆるVMDの効果検証ですね?
「データに着目して、成功例を作っていきたいです。店舗のディスプレイがキレイだから、カッコいいから、ということが評価されるのではなく、本当に結果が出ているディスプレイなのか、定量的に評価できる仕組みを持ちたい、というのも、今回の導入後に実現したい課題でもあります」(長尾様)
「ここ数年のコロナ禍で、それまでの傾向値というか、お客様の動きが大きく変わった影響は大きいですね。新たな指標を求めていくためにも、今回の導入をそのきっかけにしたいと思っています」(飯田様)
ー非常に明確なデータ活用の方向性ですね。
「このように考える理由は、私たちが経営企画部に所属しているからです。私たちは商品を作っているわけでも、店舗を運営しているわけでもありません。経営企画部は、商品、施策、店舗運営の戦略をデータに基づいて立案・検証・提言を行うポジションですので、とにかく数字、データが重要になるわけです。たとえば、店舗に関するデータが十分でないと、ロジカルに戦略を立てることができず、売上向上の打ち手が少なくなってしまいます。データはとても大事です」(飯田様)
ー大変参考になるお話をうかがうことができました。ありがとうございました!
(編集後記)
非常に明確な課題意識をお持ちのライトオン様。全体傾向を捉える重要性、店舗での利活用を視野に入れた見やすい画面と簡単に扱えるデータ、全体施策・店頭施策の効果検証など、先を見通した計画と方向性に基づいていることが強く伝わってきました。貴重なお時間、ありがとうございました。
(左から ライトオン 飯田様 FLOW 営業担当 坂本)