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Google社も採用!注目の目標管理法”OKR”を店舗運営に活かす

作成者: Flow Solutions|2017/06/19 21:28:00

 

注目の目標管理ツール”OKR”

会社や店舗等、利益を追い求める組織には必ず目標があるかと思います。
あなたの属している組織では、目標管理にどのような方法を採用していますか?

今回とりあげる"OKR"(目標と結果)は、Googleでも採用され、ビジネスシーンで注目されている目標管理法です。

 

 

OKR(Objective and key results)
直訳すると「目標と結果」で大きな目標を1つとそれを達成するための結果を複数用意し、一定期間毎(通常四半期毎)に達成度を評価するというものです。

目標と結果は以下のように設定します。

 

目標(Objectives)
・期間中目指していく大きな目標
・わずかに手が届かないであろう高いレベルのものを設定
・「結果」はこの目標に付随する

結果(Key Results)
・4つ程度の測定可能な結果
・「目標」に付随する
・期間満了時、結果の達成度を測ることで目標を評価

 

OKRは、企業/チーム/個人の各レベルで設定し、社内に公開、皆で共有します。

期間満了時にはそれぞれの「結果」の達成率を出し、その平均点によって「目標」の評価をします。
目標の達成はおおよそ70%程度を目指しましょう。

90%以上達成することは一見良いことのように思えますが、ハードルが低すぎるかもしれません。
OKRは目標達成のプロセスを重要視します。
単なるタスクをKRとして設定するのではなく、達成するのが難しいくらいの、高いレベルのものを設定しましょう。 

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OKRを採用するメリットは?

 

業務改善のための行動を起こすときには、何のためにその行動を起こしているかという、明確な目標が必要です。

「いまこの仕事に取り組んでいるけど、何のためにやっていたんだっけ…?」

「別の業務が入って、仕事の優先順位や締切が曖昧になってしまった…」

このように、当初の目的を忘れてなんとなく仕事をしていたなんてことはありませんか?

 

また逆に、目標達成のためのアクション(結果)を決めていないと、

「今月の目標を達成するために、何から手をつければいいかわからない!

というように、優先順位が不明瞭のまま仕事にとりかかることになってしまいます。

 

OKRをしっかりと定めることで、目標とそのためにすべき行動がクリアになります。

 

 

またOKRはコミュニケーションのツールとしても利用価値があります。

チーム・社内でOKRをオープンにすることで、コミュニケーションを円滑化させ、全体の目標達成をより確実なものにしていきます

目標を決めたら自分だけのものとせず公言することで、目標達成のモチベーションをあげていきましょう。

ダイエットや貯金も、周りの人にどんどん話して「やらざるを得ない」環境を作ることが成功の鍵だったりしますよね。

一度目標を設定したら、初心を忘れずにやる気をキープさせたいところです。

 

小売店運営にOKRを取り入れてみよう

 

OKRの考え方を店舗運営に取り入れてみましょう。

例としてアパレル店舗のOKRを設定してみます。

 

例えば・・・

目標
バーゲン期間の売上を前年の1.3倍以上増加させる

結果
①バーゲン1週間前までに既存顧客全員にメール・電話でアプローチ
②事前取り置き商品の目標金額¥800,000-
③バーゲンまでの1ヶ月のブログビュー3,000
④売れ筋商品リストを作成、リストをもとにバーゲン期間中に必要な在庫を確保

 

先に触れたとおり、目標は達成するのが少し困難に思えるレベルのものを、結果は数値化可能なものを設定します。

また今回店舗のOKRを設定しましたが、「KR」が単なるスタッフ個人の「O」の寄せ集めにならないよう注意したいところです。

 

 

期間終了後には①~③の達成率を数値で表し、その平均によって目標の達成度を決定します。

目標
バーゲン期間の売上を前年の1.3倍以上増加させる(以下の結果からの達成率67.5%)

結果
①バーゲン1週間前までに既存顧客全員にメール・電話でアプローチ(60%達成)
②事前取り置き商品の目標金額¥800,000-(75%達成)
③バーゲンまでの1ヶ月のブログビュー3,000(65%達成)
④売れ筋商品リストを作成、リストをもとにバーゲン期間中に必要な在庫数を確保(70%達成)

 

このように、それぞれのKRの達成率から、Oを評価します。

期間満了時の評価と同様に大切なのが、OKRの見直しです。

先にOKRではプロセスを重要視すると述べました。
あるKRの数値が低いときは、そのような結果になった原因を探りましょう。

「なぜ?」から、今後の課題を探り、次の期間のOKR設定に活かしていきます。

 

 

店舗のKPIの目標値を設定しその数値を向上させることは、店舗のパフォーマンス改善に直結するので、具体的なKPI目標を持つことは大切です。

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しかし、「何のためにそのKPI数値を追っているのか」という大きなヴィジョンを持つことを忘れてはなりません。

店舗で日々業務をする上で、今なぜこの数値を追っているのか、この業務に取り掛かっているのかという目的意識を持つのとそうでないのとでは、その行動も大きく変わってくるはずです。

自分の店舗をこんなふうにしたい!という大きな視点を忘れないようにしたいですね。