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データ活用に失敗している小売企業のある一つの共通点

作成者: Flow Solutions|2016/12/04 23:10:00

電子商取引(EC、eコマース)は、買い物客のデータ分析によって、マーケティングやプロモーション、顧客管理を行い、この10年間で大きな成長を遂げました。

近年、ECから少し遅れをとって、小売実店舗でも買い物客データの活用が注目され始めています。

店舗で働くスタッフの経験のみに頼った、「感覚的で主観的な」店舗運営ではなく、「数値に裏付けられた事実に基づく、客観的な」店舗運営を行うことが重要視されているのです。

 

 

小売店でのデータ活用の例をあげると、「買い物客の行動分析」があります。

買い物客の行動を分析することで、店舗のパフォーマンスを詳細に把握することができます。

例えば…

買い物客の男女比率は。

試着室利用者の購買(転換)率は何%か。

どの棚により多くの買い物客が集中しているか。

このような買い物客のデータを収集し、分析することで、店舗の今現在のパフォーマンスを詳しく知ることが出来ます。

そうして、分析結果を基に適切なアクションを起こすことで、店舗の運営効率を高めることが可能になるのです。

 

分析をする際には、いくつかのKPI(Key Performance Indicator: 重要業績評価指標)を設定します。

KPIを分析し、その結果を基に、数値の低いKPIを上げることに重点を置いて店舗の運営を行うことで、より大きな効果を得ることが期待できるのです。

これが小売店における「KPI分析」の手法です。

 

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冒頭で述べたように、買い物客データが注目され、実際にデータの収集を行っている小売店が増えてきています。

しかし、買い物客データを集めているにも関わらず、店舗運営を改善できていない企業が存在します。

そういった企業の共通点のひとつに、店舗スタッフがデータを使いこなせていないことが挙げられます。

つまり、データ活用に失敗している小売企業の共通点とは、

「スタッフ教育が十分に行われていない」ということなのです。

 せっかく有用なデータを収集しているにもかかわらず、現場のスタッフがデータ活用のノウハウを持ち合わせていないことで、データは分析されないまま、いわゆる、「宝の持ち腐れ」になってしまうのです。

そしてその原因は、スタッフ教育の失敗によるものがほとんどです。

 

 

データは収集しているだけでは意味がありません。

データ分析によって、買い物客と店舗の行動を理解し、それに応じたアクションを起こすことではじめて、収集したデータが活きるのです。

店舗スタッフへのデータ活用トレーニングを十分に行いましょう。

スタッフが数値分析をして、買い物客の行動について理解を深め、店舗のパフォーマンスに応じたアクションを実行することができれば、必ず店舗運営は改善されるでしょう。

事実、店長や店舗スタッフがデータ活用を十分行っている店舗は、そのパフォーマンスが高いのです。

 

 

とはいえ、データ活用を店舗スタッフにどのように教育すればよいのでしょうか

未だスタッフへデータ活用教育を実践できていない企業が数多く存在するのは、KPI分析が、ハードルの高いことのようにみえるからかもしれませんね。

スタッフに「KPI分析」を教えるには、何から始めればよいでしょうか?

また、そのためにかかるコストはどのくらいでしょうか?

こちらのe-Bookにそのヒントがあるかもしれません。

 

 

 

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