(経済産業省「2021年 小売業販売を振り返る」より)
市場は伸びしろがある状態ですが、すべての小売業がそのまま成長するかといえば、そうではありません。伸びる企業と伸びない企業には決定的な違いがあります。それは、データを重要視しているか否か、です。
消費行動が活発であれば、来店客は増え、客単は上がり、売上は伸びるでしょう。しかし今の時代、コロナ禍を契機として消費者の行動変容は激しくなりました。物価高の影響で、消費行動そのものがコロナ以前の勢いを失っています。
つまり、客足の鈍化、購買志向の鈍化がみられる小売市場において、小売業は対策を講じる必要があります。しかしそれは、集客にお金をかけることでも、顧客特典を充実させることでもないと、私は考えます。
一番の対策は、常に変化し続ける店舗データをしっかり分析し、その傾向値に基づいてリアルタイムに打ち手を考え、行動に起こしていくことではないでしょうか。
それはいわば「リアルタイムな行動提案」といえるものです。
顧客行動や商品の人気具合、販売実績などをデータ化し、それらの傾向値に基づいて店舗スタッフにパーソナライズされた提案をリアルタイムに提供する仕組みは、店舗スタッフのとるべき行動を明確にします。具体的な行動にまで落とし込むことで、店舗スタッフは迷いなく業務を遂行することができるのです。効果的に売上を向上させる確実な手法です。
たとえば、ある商品の売行きが好調で需要が高い傾向があった場合、スタッフはリアルタイムな行動提案を受け、お客様にその商品を提案することができれば、販売につながる可能性が高まります。また、システムが来店客数の少ない時間帯について傾向を検知し、全店舗スタッフに対してインセンティブや割引情報を遅滞なく提供すれば、売上の底上げを狙うこともできます。
さらに、取り組み強化による売上促進だけでなく、店舗スタッフがお客様の行動や嗜好をより良く理解することにもつながります。これはお客様にとって、よりパーソナライズされた満足度の高い顧客体験へとつながり、最終的にロイヤリティと顧客満足度の向上にもつながります。
【データ利活用の提言】
売上最大化と顧客体験向上のために
コンバージョン最適化とマーケティング戦略の比較
■ Flow Solutions 会社概要
株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・900店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。 リテールデータ活用AIプラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。