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【アフターコロナ】来客数の少ない店舗こそ来客数の計測が重要!

作成者: Flow Solutions|2022/09/20 22:30:00

小規模店や小型店、ラグジュアリー店舗では来客数や購買客数ではなく、顧客満足度向上による購買単価アップやリピート率など量より質を重視するケースがほとんどかと思います。しかし来客数の計測は店舗経営に欠かせず、データの活用により店舗パフォーマンスを最適化し、売上向上に貢献することができます。本記事では事例を交えながら小型店でのデータ活用について解説していきます。

小売業の大型店では、全てのお客様に接客を提供することは困難です。その中で売上を上げるためには接客機会を最大化させて購買客を少しでも多く獲得する=購買率(来客数÷購買客数)の最大化は非常に重要です。つまり、質より量を重視した取り組みです。

一方、小規模店舗やラグジュアリー店舗の場合、一人ひとりのお客様へきめ細やかな接客・サービスを提供することで顧客満足度を高め客単価向上やリピーターの獲得を目指します。つまり、量より質を重視した取り組みです。

前者は「量」を重視するため、購買率を算出するために来客数を把握することは大前提ですし、来店計測とそのデータ活用を得意とするシステムを利用することが有効であることは言うまでもありません。

では後者は「質」、つまり顧客満足度さえ追求すれば、売上は向上するのでしょうか?皆様は既にその答えをご存知のはずです。そうです、それだけでは不十分なのです。

目次

  • 小規模店舗で来店計測が必要な理由
  • 小規模店舗での来店計測方法

 

1. 小規模店舗で来店計測が必要な理由

以下は、弊社クライアント様の某店舗における実績です。

例: アパレルA社 X店(150㎡ほどの小規模店舗)
  2月6日(月)  売上4万円 スタッフ2名の交代制(A・B)
  2月13日(月) 売上4万円 スタッフ2名の交代制(A・C)

スタッフの違いがあるだけで、売上は両日とも4万円であることを覚えておいてください。

この2日間のお客様人数を比較すると以下のような違いがありました。

  2月6日(月)  売上4万円 来客数90人 購買客10人(購買率11.1%)
  2月13日(月) 売上4万円 来客数50人 購買客12人(購買率24.0%)

<考察>

  • 来客数が90人と50人とで異なります。つまり2月6日は13日より多くの販売機会があったはずです。6日は購買客が10人だったので、具体的には90-10=80人のお客様を売り逃したことになります

  • 購買率が2月6日は11.1%、13日は24.0%と大きく異なります。来客を購買客に転換できている13日の方が効率的だったといえます。もしも6日の購買率が13日と同じであれば、来客数90人x購買率24.0%≒購買客22人となり、+12人の増になったはずです

  • 購買率が高い=サービスレベルが高いという仮説から、2月13日のスタッフ(具体的にはスタッフC)が6日のスタッフBより販売力が高いのでは?とも考えられます

さらに、客単価を比較するとどうでしょうか。
 2月6日  4万円÷10人=4,000円
 2月13日 4万円÷12人≒3,333円

一概には言えませんが、もしも2月13日の客単価が6日と同じであれば、客単価4,000円x購買客12人=4.8万円となり、+8,000円の売上増になったはずです。

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いかがでしょうか?この例から以下のことが分かります。

  • 売上数値だけでは、本当の店舗パフォーマンスはわからない

  • 高いサービスレベルを維持する必要がある小規模店舗こそ、来客数と購買率を計測してその相関性を確認し、店舗パフォーマンスを最適化することが重要

来客数の把握が無ければ、こうした考察を導き出すことはできませんし、売上数値からだけでは読み取ることもできません。

来客数の計測は、店舗経営にとって極めて重要です。来客数の計測とそのデータの活用によって、スタッフサービスと店舗パフォーマンスが可視化され、検証が可能となり、改善に繋げることができるのです。

 

2. 小型店での来店計測方法

では、小型店ではどうやって来客数を計測すれば良いのでしょうか?

1時間あたりの来客数が数人~2ケタ前半であれば、来店客を手動でカウントする方法で十分な計測はできると思います。
一番簡単な方法は、既に実施されている店舗様も多いと思いますが「正の字を書いて人数を数える」です。しかしそれは面倒ですし(=正の字の集計とデータ化に時間を要する)、来店時間を記録できません(=時間帯別傾向が把握できない)。

ぜひお試しいただきたい方法が、弊社サービスFlowのClicker/クリッカー機能です。
これはFlowのモバイル・アプリFlow for mobileに実装されている一機能で、交通量調査などで使われているクリッカーのデジタル版、がイメージしやすいかもしれません。
しかしその機能は非常に優れていて、データを自動的にFlowデータにアップロードできますし、人数カウントの際の時間を記録しているため時間帯別傾向値がデータ化されます。データ化された数値はFlowのダッシュボードなどで可視化され、データ分析やその活用が非常にしやすい設計になっています。

とはいえ手動で記録することに変わりはありませんので、正確性を期すためには来店カウンターの設置が一番のオススメです。

弊社では、多少コストがかかりますがAIカメラによる計測を推奨しています。小型店用の手頃な価格のものもご用意しております。
非常に高精度なカメラによる自動計測で、来客数の把握に人的リソースはほぼ不要となります。データは自動的にFlowにアップロードされ、ダッシュボードでほぼリアルタイムなデータ閲覧ができ、KPI間の相関性確認や過去データとの比較など、わかりやすいグラフ・表で店舗パフォーマンスが可視化されます。

来客数を計測する技術については、こちらの資料がお役に立つと思います。
ご参照ください。


いかがでしたか?来客数の把握が小売業の店舗にとってとても重要であることを認識いただけたのではないでしょうか?

私たちFLOWがなぜ、来店計測の有効性を言い続けるのか。それは、店舗規模や形態にかかわらず、来客数の把握は店舗の売上に大きな効果をもたらすことを、実際に体感し、証明してきたからなのです。

来店計測に関するお悩み・お困り事など、お気軽にお問い合わせ下さい!



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株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・800店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。リテールデータ活用AIプラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。