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購買行動を変える?フリマアプリの進化

作成者: Flow Solutions|2017/12/26 17:53:49

今年の小売業界も、例年にもれなく、次々とあたらしいモノやサービスが登場し、話題になりました。

「日経トレンディ」(日経BP社)が選ぶ「2017年ヒット商品ベスト30」で首位に上がった「ニンテンドースイッチ」が、日本だけでの人気にとどまらず、世界中で大ヒット商品となったり、VRや人工知能など新たなテクノロジーを用いた商品が登場するなど、新商品に関するニュースがあとを絶ちませんでした。

今、そうした新しいものが生まれる一方で、中古品売買の市場も盛り上がりをみせています。

2013年頃から「フリマアプリ」が次々とリリースされ、個人間の中古品の売買が容易になりました。
今年は、そのフリマアプリや、スタートトゥデイが運営する「ZOZO USED」をはじめとしたリユースECの利用が拡大したことで、地方のリユースショップが苦戦を強いられるなど、
リユース市場が激変をみせました。

この記事ではまだまだ勢いの衰えることのない、フリマアプリの現在の動向を取り上げたいと思います。

 

 

 

 

「新しいものがかっこいい」はもう古い?価値観の変容

フリマアプリは中古品の売買を手軽にできるサービス。スマホで商品を撮影して、3分で出品ができる手軽さなどから、昨年、利用が急速に広まりました。最大手の「メルカリ」は、国内でのダウンロードが5000万を超え、アメリカでも利用されています。

Nielsen Mobile Netviewが2017年の5月度データでは、メルカリのユーザーの中でもっとも利用者の多い属性は18-29才の女性とあり、スマホ世代の若いユーザーに支持されているようです。

また、2017年8月に楽天リサーチが発表した「中古品(リユース品)の売買に関する調査」によると、中古品の購入について20代の41.3%が「抵抗がない」と回答、以降年代が上がるにつれ割合が低下し、60代の26.3%が最も低い結果となりました。
新品の購入がステータスとなっていた時代は去り、「まだ利用価値のあるもの、欲しいものを中古で購入し、不要になったら売ることが賢い選択」であるとする見方が、若い世代を中心に広まりつつあるのかもしれません。

 

 

単なる売買だけに止まらない新サービス

不要なものを即時現金化

今年の6月、即現金化できる買取アプリ「CASH」のリリースが話題となりました。
CASHはスマホで売りたい品を撮影すると買い取り金額が表示され、OKすれば数日で銀行口座に振り込まれるというサービス。フリマアプリでの売買に比べて、現金化までのスピードが早いことから利用者が殺到し、サービス開始から16時間で査定が中止となっていましたが、2ヶ月後に再開されました。
メルカリも11月に、類似サービス「メルカリNOW(ナウ)」を開始しています。

モノではなく、ヒトを売る「ライブコマース」
ライブコマースとは、オンラインのライブ配信によって商品を紹介し、購入を促す次世代ECです。写真や文章だけでは伝わらない商品のイメージを配信でインタラクティブに伝えることができます。
また、売る側は、商品紹介通したライブ配信で、自らのフォロワーを増やし、ファンになってもらうことで、商品にプレミア感をつけることができます。

メルカリも今年、ライブフリマサービス「メルカリチャンネル」を開始し、一般のユーザーが配信で商品を売ることができるようになりました。もともとスマホ世代は動画サイトでのライブ配信に抵抗がない為、今後盛り上がりをみせていきそうです。

AI×フリマアプリ!?
2017年12月24日、メルカリが人工知能(AI)の機能を強化して、スマホのカメラで品物を撮影するだけですぐに出品できるようアプリを改良する方針を固めたことがわかりました。
すでに、この11月から商品名やブランド名、売れそうな価格が自動的に表示されるようになっています。
来年には、商品の状態、配送の際の梱包サイズなども自動表示し、文字入力なしで出品できるようにするなど、新機能が追加されるといいます。(2015年12月25日/産経ニュースより)

人工知能の力でよりスピーディに出品できるようになれば、出店数も増えるでしょうし、益々利用者も増えていきそうですね。

 

 

10年以上前から、「ヤフオク」など個人間で商品を売買できるサービスできるサービスはありましたが、スマホが普及していく中で、フリマアプリの利用が大きく拡大し、リユース市場を揺り動かすまでになりました。
メルカリは今年すでに人工知能を利用していますが、2018年にはどんなサービスが生まれるのでしょうか…?今後も目が離せません。