シリーズ「 Flowの計測領域の意味と効能」(全6回) ⑥ 計測領域その4 「店前通行量」「施設混雑状況」

by Tsukasa, on 2021/10/25 16:15:00

シリーズ企画「Flowの計測領域の意味と効能」ー今回が最終回です。

第1回 Flowが考える「データドリブン経営」とFlowの「効能(1/2)」
第2回 Flowの「効能(2/2)」
第3回 計測領域その1「来客数」「購買率」
第4回 計測領域その2「来客属性」「立寄人数」
第5回 計測領域その3「レジ待ち混雑」「試着室利用」

最後は「店前通行量」「施設混雑状況」です。前者は小売店舗では非常によく聞かれるワードですし、後者も「館」全体の混雑の可視化という意味でとても大事な計測対象と言えます。早速見ていきましょう。

本日のTOPIC「計測領域その4」
A. 「店前通行量」
B. 「施設設混雑状況」
C. 店舗活動への貢献

 

A. 「店前通行量」

その名の通り、店舗前の人流を計測することを指します。
店舗運営において、来店するお客様の人数(来客数)と購買するお客様の人数(購買客数→購買率に繋がる)は非常に重要なKPIです。しかしそれらのお客様はどこから来たものでしょうか?ーーーそうです、お店の前を通ってやって来ます。その状況を把握することで、店前通行→来店→購買、の一連の流れを可視化することができ、店舗の販売ポテンシャルを測ることも可能ですし、店舗の地理的条件を含めた出店の効率性を検討する材料にもなるはずです。

計測には、店前にWEBカメラを設置し、その人数を計測します。
計測項目は「通行人数」だけでなく、カメラによっては「性別」「年代」を計測することも可能です。「性別」「年代」については人間の属性情報にあたるので個人情報では?という指摘もありそうですが、Flowは個人情報を取り扱っていません。これについては前回触れているので、そちらをご参照ください。

「店前通行量」のデータと「来客数」のデータを使えば、「来店率(=来客数÷店前通行量)」が算出できます。すると、こんなデータを読み取ることができるようになります。

 

店前通行量01
(「KPI分析」の一例。「通行人数(店前通行量)」と「来店率」を日別対比させています)

 

とある1週間(実線)とその前週(点線)を比較させたグラフです。青が「通行人数(店前通行量)」、オレンジが「来店率」です。

2本の実線は比較的、線の上下が同じような角度で推移しています。つまり、店舗前を通行する人流の一定数がつねに来店したことを表しています。
その一方で、2本の点線は共通の傾向が見られません。来店率が一定ではなく上下動があるため、来客数に影響が出ています。ということは、売上にも上下動の影響が出ているはずです。

ここではそれ以上の深掘りはしませんが、上記のような原因究明は店舗接客の母数である来客数を計る上で、とても有効な手段です。また、時間帯別の通行量の増減把握は、店頭での声出しタイミングBGM設定エントランス付近でのPOP掲出スタッフのシフト調整などを思案する参考にもなります。

「店前通行量は自店でコントロールできるわけではないから、計測不要です」とおっしゃる企業をお見かけします。テナント出店する際、その場所の人流は非常に大事な情報ですが、それは主にデベロッパーから提供されるのが一般的。その情報を使って総合的に出店可否を判断されている企業は多いと思います。
しかしそういった情報が往々にして実際と異なっていた、という話もよく聞きます。人流の波が聞いていたのと違う、人の流れる方向が逆だった、など…出店後に気づく点も多いことでしょう。

店舗前の人流計測は、やはり自前で行うべきと私たちは考えます。店舗の売上はお客様が店舗に入ってきてからが勝負、ではありません。店舗前の人流の傾向を捉えていかに効率的・効果的に来店に結びつけるか、から勝負は始まっています。お客様の流れを透過的に把握するためにも、店前通行量のデータ取得をおススメします。

 

B. 「施設混雑状況」

施設全体のお客様の流れを計測することを指します。
これは、店舗単位での人流計測というよりはまず、「施設」(小売業の方々は「館」と呼びますよね)全体の人流計測を行うものです。ショッピングモールや公共施設などにおいて、そのエントランスやホール、エスカレーターやエレベーター付近、大きな回廊のそこかしこなど、様々なエリアを計測し、混雑状況を把握することで、適切な施設運営をサポートすることができます。

計測には、様々な箇所にセンサーやWiFiを設置し、その人数を計測します。
計測項目は「人数」が主ですが、エリア毎に予め設定した人数上限に対する実数値を「混雑率」として可視化することもできます。

 

Shopping Mall

 

昨今のコロナ禍が緩和されているものの、3密対策は施設運営側によっては必須事項です。人の流れが溜まってしまうエリアへの人員派遣(交通整理)や、人流の太い場所へのサーモグラフィや除菌液の設置、施設内イベント開催時の人流整理など、フォローすべきポイントが沢山あります。さらに、施設は公共設備を数多く抱えています。トイレ、喫煙所、フードコート、休憩場所、施設従業員向け休憩室や食堂など…お客様も従業員も、コロナ対策と相俟ってその流れに配慮しなければなりません。
それらに効率的かつ迅速に対応するには、データ計測・収集して常時分析できる状況にしておくことが、最適解と思います。

ちなみに…

施設の人流把握、さらには、テナントごとの来店計測や売上集計など、施設全体のデータを集約・統合することによって、総合的な運営状況の可視化を行うことが、Flowにはできます。それがFlow for Mallsというソリューションです。

施設の状況・計画に基づいて段階的に、テナント単位でのデータ収集・統合、施設自体のデータ収集・統合を行っていき、最終的には施設全体の人流・来店・売上状況を共通プラットフォーム上で閲覧できるようにする仕組みです。企業のご事情やスケールなどによってサービス・スキームが異なりますので、詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせ

 

C. 店舗活動への貢献

 

Unity

 

「店前通行量」は、店舗の「来客促進」を図るうえでの母数となります。また、店頭での販促活動効果を見る上でも使えますし(「販促効果」)、人流の波(と来客の波)に応じたスタッフのシフト調整(「シフト管理」)にも有効なデータです。

「施設混雑状況」は、施設全体の人流把握を第一義におけば「来客促進」を検討するうえで必要ですし、「販促効果」を人流の変化から確かめることもできるでしょう。また、施設スタッフの配置参考にもなるデータなので、人流の流れに合わせて休憩させるなど、「シフト管理」に役立てることもできます。

「店前通行量」「施設混雑状況」は、どちらかというとミクロというよりマクロな視点でデータを取得する領域です。人流という大きな波の傾向と実売上のそれを対比させ、より効率的な事業展開を可能にします。どちらも有用なデータです。

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「店前通行量」「施設混雑状況」が貢献する店舗活動:
「来客促進」「販促効果」「シフト管理」

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いかがでしたでしょうか?

「データドリブン」という言葉を考える時、まず最初に考えるべきは「人の流れ」、しかも「お客様の流れ」であることは間違いありません。そのデータを計測・把握する行為がキッカケとなり、お客様にまつわる様々な情報ー来店、店内回遊、購買、来客属性…との相関性を探ることで、それまでにない店舗ビジネスの形を見出すと思います。

だからこそ、私は言いたいことがあります。
「DX」「システム」などを、事業改善の立脚点にしないでください。
事業伸長・改善を目指すのであれば、そのために必要な情報はなにかを、今一度考えていただきたいのです。そこが立脚点なのです。

確かに、今や手段としてのDXは待ったなし、です。単なるデジタル化ではなく、デジタルによって見える新たな気づきや発見をベースに、既存事業は改善・強化され、新規事業が生まれ得る世界が拡がるからです。
しかしその大前提は、「お客様」を中心に据えて、企業としてなにをすべきか、です。そして一番大切なことは、「お客様を知ること」という、至ってシンプルな結論に行き着くはずです。

お客様を知ること。Flowは、その願いをデータ収集・統合することで、叶えていきます。皆さんの願いに一番近いプラットフォームであるべく、これからも皆さんと共に歩ませてください。

これでこのシリーズは完了となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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シリーズ「Flowの計測領域の意味と効能」更新予定

  1. 「データドリブン経営」とFlowの「効能 (1/2)
    (来客促進、購買促進)
    公開済
  2. Flowの「効能 (2/2)(販促、シフト、顧客満足度、来客・売上予測)
    公開済
  3. 計測領域その1 「①来客数」「②購買率」
    公開済
  4. 計測領域その2 「③来客属性」「④立寄人数」
    公開済
  5. 計測領域その3 「⑤レジ待ち混雑」「⑥試着室利用」
    公開済
  6. 計測領域その4 「⑦店舗前通行量」「⑧施設混雑状況」
    (本ページ)

 

「Flowの計測領域の意味と効能」 全体像

(「Flowの計測領域の意味と効能」 全体像)

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この記事を書いた人

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Flow Solutions マーケティングマネージャー。マーケに関する全てを統括。リモート勤務が定着している弊社。先日久々にオフィス出社したが、周辺の建設中・取り壊し中の建物の変化に驚く。少しだけ、自分だけ時間に取り残された気がして寂しくなりました。皆さんはいかがですか?

■ Flow Solutions 会社概要

株式会社 Flow Solutions は、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレル、雑貨店、家電量販店など、すでに100を超える法人様の売上改善や業務効率化に貢献してきました。
店舗可視化IoTシステムを通じて取得する顧客行動データの提供、データ活用のためのアフターサポートなど、経営課題解決のための様々なソリューション・メニューをご用意し、現在さらなる進化を遂げるべくシステム開発に勤しんでいます。
店舗経営のお悩みやDX導入検討など、なんでも結構です。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい!

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Topics:経営課題小売業データ活用シリーズ「Flow計測領域の意味と効能」Flow計測内容・意味施設混雑状況店前通行量
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