TOPICS:
1. ダークソーシャルとは?
2. ダークソーシャルを分析するべき理由
3. ダークソーシャル分析と対策
まとめ
1. ダークソーシャルとは?
ダークソーシャルとは、検索エンジンやWebサイトの分析ソフトウェアで追跡が困難なトラフィックのことです。通常、検索エンジンやGoogle Analyticsではこれらのトラフィックを追跡することができません。
たとえば、以下のような経路からのトラフィックはダークソーシャルに分類される可能性が高まります。
・モバイルアプリからのアクセス: Facebookなどの多くのアプリは、Webサイトを別のブラウザで開くか、スマートフォンのブラウザに新しいウィンドウでリンクを開くように強制します。どちらの場合でも、これらのトラフィックはダイレクトトラフィックとしてカウントされます。
・電子メール転送からのアクセス: 友達があなたが興味を持っているコンテンツを含む電子メールを転送すると仮定してください。あなたはコンテンツをクリックしてウェブサイトを訪れます。これらはダイレクトトラフィックとしてカウントされます。
・メッセージアプリやチャットプラットフォームからのアクセス: Facebook、Snapchat、Instagram、SlackなどのダイレクトメッセージやプライベートチャットでURLが共有され、それらをクリックした場合でも、ダイレクトトラフィックとしてカウントされます。
通常、Google Analyticsを用いてトラフィックを分析する際、SNSを経由したトラフィックには、「referral」として表示されることがあります。
ダークソーシャルは、ノーリファラーに分類され、通常のソーシャルメディアとは異なるソーシャルツールからのトラフィックを指します。
2. ダークソーシャルを分析するべき理由
ダークソーシャルは、Webサイトのトラフィックの約70~80%を占めています。
ダークソーシャルを通じたコミュニケーションが増えることで、ユーザーの流入元が不透明になり、企業やブランドはキャンペーンの効果を測定するのが難しくなります。
自社サイトにおけるダークソーシャルからのトラフィックの割合を知り、それをできるだけ詳細に分析することで、マーケティング活動に生かしていくことが重要です。
インスタントメッセージなどで送信されるURLのクリック率は、SNSよりも圧倒的に高いと予測されます。メールでのキャンペーンでも、情報の波及効果はダークソーシャルに及びません。
面白い情報を仲間と共有するために、誰もがインスタントメッセージなどを使う経験があるでしょう。
ダークソーシャルでは何百、何千ものコンテンツがバイラル効果を発揮し、爆発的に広まる可能性があります。
3. ダークソーシャル分析と対策
Googleによれば、ユーザーがブラウザのアドレスバーにURLを入力するか、ブックマークされたサイトをクリックすると、ダイレクトトラフィックが発生すると説明されています。
ダークソーシャルのトラフィックに対する具体的な対策は以下の通りです。
1. 短縮リンクを利用する
SNSなどでよく使われるURL短縮サービスを利用します。
分析ツールを使うことで、クリック数やクリックした時間帯、ユーザーの属性などをトラッキングすることができます。ただし、デメリットとしては、サービス提供元がサービスを終了した場合にリンク切れが発生する可能性があります。
2. UTMパラメータを利用する
UTMパラメータを広告やコンテンツのリンク先URLの末尾に追加することで、どのメディアからトラフィックが流入してきたかを簡単に識別できます。
Googleではこれらのパラメータを「カスタムキャンペーン」と呼び、コンテンツの種類に応じて複数の種類があります。
パラメータはGoogle AnalyticsのURL生成ツールを使えば、手軽に作成できます。
3.ソーシャルメディア管理プラットフォームを利用する
ソーシャルメディア管理プラットフォームを活用することも効果的です。
Google Analyticsだけではできない、ハッシュタグやアカウント、キーワードのトラッキングが可能なツールもあります。特に、複数のソーシャルメディアを利用している場合は、これらのプラットフォームを使うことで管理の手間を軽減できます。
ダークソーシャルを完全に追跡することは難しいかもしれませんが、これらのツールを巧みに活用することで、強力なマーケティング手段になる可能性があります。
まとめ
・ダークソーシャルはWebサイトにおいて流入経路が不明なトラフィック
・ほとんどのWebサイトで70~80%のトラフィックを占めている
・流入元は主に、SNSなどのメッセージ、メッセージアプリ、電子メール
・ダークソーシャルを分析することでマーケティング活動、ブランド戦略に活かすことができる
・パラメータや、SNS管理ツールなどを利用することである程度追跡が可能
■ Flow Solutions 会社概要
株式会社Flow Solutionsは、2016年にデータ活用プラットフォームの提供を開始し、アパレルや雑貨店、家電量販店など、これまで100社以上・900店舗以上へのシステム導入と3,000以上のセンサー接続実績があります。リテールデータ活用AIプラットフォームFlowは、IoTによる人流計測データや既存データとの連携によって店舗状況を可視化し、AI技術を用いた多次元なデータ分析を可能にします。店舗データの活用によって売上改善や業務効率化に効果を発揮するソリューション・ベンダーとして、小売業の課題解決にあらゆるソリューションを提供しています。