日本では改元が行われ、「新時代の幕開け」「令和経済」をテーマにしたニュース記事などを多く目にします。
今回は新時代に注目されている技術の一つAR・VRについて取り上げます。
小売業界においても、これから様々な技術革新が起こることが予想されます。
VR技術が発展し続けている現在、拡張現実感(AR)と仮想現実感(VR)は、ショッピング体験を完全に変革し、魅力的でインタラクティブなショッピング体験を私達に見せてくれることでしょう。
TOPICS:
1. まったく新しいショッピング体験
2. AR・VR活用事例
3. 無人店舗実現の加速化
1. まったく新しいショッピング体験
小売業におけるARとVR技術の市場は2025年までに16億ドルに達するとの予測もあります。
VR店舗はショッピングの煩わしさを解消し、新たなエンターテイメント体験をも提供します。
これらはカスタマーエクスペリエンスの向上にも大きく貢献するでしょう。
2. AR・VR活用事例
Amazonは昨年7月にPrime Dayのイベントを宣伝するために10のバーチャルショッピングモールをオープンしました。
VR空間にはセールアイテムが並べられており、それらの商品を眺めることができます。
買い物客はBath&Beauty、Kitchen&Dining、Fashion、Prime Video、Kids RoomなどのAmazonの現在の店舗セクションを反映した部屋を歩くことができます。それぞれの部屋は独自のテーマがあり、実際のリビングルームの空間にいるような体験をすることができます。
ユーザーはハンドコントローラーを使い、3Dモデル化された商品を手にとることができるので、好きな角度から眺めたり、説明書きを確認したりすることができます。
IKEAではAR技術によって、実際に家具を買う前に自分の部屋に家具を試し置きすることができるアプリや、VR技術によってインテリア空間を仮想体験することができる技術をリリースしています。
この他にも、いくつかの企業で実際にARやVRを小売業界に応用するための取り組みが進められています。

3. 無人店舗実現の加速化
実店舗においても無人店舗実現への取り組みが広がっていますが、背景には慢性的な労働者不足があるといえるでしょう。
コンビニの24時間営業見直しが大きなニュースとなっていましたが、
今後の人口減少の余波により、店舗の労働力不足はさらに深刻なものとなってくるでしょう。
またライフスタイルの変化により、わざわざ店舗に出向くよりも、スマホやPCからワンクリックで注文でき、自宅まで配達してくれる通販が多くの人に支持されているのは明らかです。
VRやARは、Eコマースのマーケティング要素としても重要視されています。他のIoT技術と組み合わせることにより、更に新しい体験を提供できる可能性を秘めています。
これまで、VR空間を作り上げることは、プログラミングやモデリングの専門知識を持った一部の人だけしか行なえませんでしたが、ユーザー独自のVR空間を簡単に作成できるサービスも登場してきています。
将来的には土地も従業員も必要としないVR店舗を、誰でも気軽に持てる時代がやってくるかもしれません。
完全無人型店舗の運営は現在のところ、多くの課題を抱えており、まだまだ実験段階にありますが、セルフレジや、セルフサービスは人気を集めており、今後もさらに無人店舗への取り組みが増えることが予想されます。
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