リテール分析

ウィズコロナ 消費者が面倒に感じることの変化「レジ待ち」

NRIが調査した「新型コロナウイルス感染拡大による生活の変化に関するアンケート」として「店舗で買い物をする際に、面倒に感じることの変化」の中で、店舗での「支払い・レジ待ち」をより面倒に感じるようになった人が64.1%も存在し、コロナ拡大前の56.9%を超えていることに注目したい。


小売店舗では感染予防やソーシャルディスタンスに関わる様々な対策が、スピード感を持って変化していく中、消費者が面倒に感じていることについても変化がみられています。

TOPICS:

1.  店舗での「支払い・レジ待ち」をより面倒に感じるようになった人が64.1%存在するーNRI調査より

2. しなくてはならない「レジ待ち」の間にアップセル・クロスセルの提案
 
3.店舗の状況を通知することで混雑のコントロールを
 


Mobile payment accepted on terminal

1.店舗での「支払い・レジ待ち」をより面倒に感じるようになった人が64.1%存在すること

NRI調査における「新型コロナウイルス感染拡大による生活の変化に関するアンケート」の中で「店舗で買い物をする際に、面倒に感じることの変化」の回答結果が興味深いためご紹介します。


新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、店舗での「支払い・レジ待ち」をより面倒に感じるようになった人が64.1%も存在。また、「店内を歩いて商品を探すこと」をより面倒に感じるようになった人も31.0%と一定数存在している。

参考:株式会社野村総合研究所 「新型コロナウイルス感染拡大による生活の変化に関するアンケート」より抜粋


この調査は4月に行われたものであり、第一波の時期と重なります。第二波の渦中である現在では、キャッシュレス化が進み、店舗側の体制も整ってきているため、4月の様な混乱をきたした混雑状況は目にしなくなりました。しかし、依然として感染リスクは続いており、消費者行動も小売のニューノーマル時代として刻々と変化しています。

レジ前にソーシャルディスタンス確保の待ちラインが提示されているのも通常の光景になりましたが、整然と並ぶその列が長ければ長いほど、レジ打ちに忙しいスタッフが以前より列に気づくのが遅い光景を目にしたことはないでしょうか?
従来店舗のレジ前によほど大きなスペースがない限り、三密回避のため急なソーシャルディスタンス対策を講じた店舗では難しいと思われます。


レジの会計を待つ人数が一定数を超えたらスタッフに通知!データを使えば、時間帯別にレジに配置すべきスタッフ人数が把握でき、混雑に備えることも可能です。
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2.しなくてはならない「レジ待ち」の間にアップセル・クロスセルの提案

レジ待ちはないほうがいい。しかし、あるのであれば、消費者は並んでいる間も、購買価値のあるものはかごに入れたいと感じています。買い物を楽しんでいただくための提案時間が残されていると考えましょう。

衝動買いを誘う!心理戦略とマーチャンダイジング

実店舗だからできる!商品がそこにある強みー非計画購買の心理に迫る

店舗側はどんな商品を提案したらいいのでしょうか?
来店する消費者のライフスタイル(家族構成や嗜好、所属する職場やグループなど)を抑え、消費者が商品を購入する動機となる人気商品や必需品を提案しましょう。

売れる商品を発注やレイアウトに活かすー買う理由の想定ー

 

3. 店舗の状況を通知することで混雑のコントロールを

 混雑している店舗は、消費者もスタッフも安全ではありません。
レジ待ちの長い列や店内の混雑を回避するには、お店のリアルタイムな情報を多くの消費者に知ってもらい、また店舗側も来店者のために用意する必要があります。

アンケートに回答する

ー消費者に提案ー
どの曜日の、どの時間帯に行けば混雑を避けられるか、自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンからいつでも確認が可能。

ー本部から店舗スタッフまで、全ての関係者が共有ー
「今どれぐらい店が混んでいるか
?」一時的に入場制限をしたり、どの店舗がどの時間帯に混雑するのか把握できるので、事前にお客さまに来店時間の変更や提案をすることが出来るようになります。

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