昨年から引き続き、2017年もIoTがホットワードですね。
IoTを利用した新たなビジネスも次々と生まれ、定着してきています。
この記事ではあらためて「小売ビジネスとIoT」について考えてみたいと思います。
IoTとは
Internet of Things の略で、日本語では「モノのインターネット」のことをいいます。
これはあらゆるモノがインターネットにつながる仕組みのことです。
今日ではPCやスマホだけではなく、ゲーム機やTV、ATM、自動販売機など、多くのものがインターネットとつながるようになりました。
未来の小売りの形!?
広がるデジタルサイネージ市場と小売業での効果とは?
ビジネスの場におけるIoTのひとつとして、センサーなどを用いて現実世界の情報をデータとして収集し、クラウド上にそれらを保存、そしてそれをまたBIツールなどによって解析、利用していく仕組みがあります。
「モノとインターネットとの繋がり」、言い換えれば「現実世界とクラウド間のデータの行き来」を重要視し、IoTをビジネスにとりいれようとしている企業は少なくありません。
というのも、現実世界から収集されるデータはビジネスを改善したり、新たなビジネスを創造するための大事な資源であるからです。
ビッグデータという言葉も登場し話題になりましたが、データそのものだけでなくデータを分析するデータサイエンティストも同様に重宝されていますよね。
データ使用に関する3つの考察
小売店でデータを有効活用する4つのポイント
ビッグデータを店舗運営に活用する
小売店舗の情報
小売ビジネスでは、現実世界とクラウドはどのようにつながっているでしょうか。
小売店でいう現実世界は、商品が並び、顧客と企業が直接つながる場所である店舗です。
今まで店内や顧客の情報は、それらを収集する術がないことから、いわばブラックボックスと化していました。
・マーケティングの効果
・顧客の好み
・VMD、店内デザインの訴求効果
・棚ごとのパフォーマンス
・店舗スタッフのアクション
これらの情報を把握することは難しく、また、店舗を評価する唯一の指標として、売上のみを用いるしかありませんでした。
さらに、店舗の営業に関する意思決定や顧客管理は、店長の経験に任せきりになっていたのです。
現在では店舗というリアルな場の情報を事細かに収集、データベース化し、そのデータの分析結果をビジネスに活かしていこうという考えが広まりつつあります。
顧客の属性情報や来店客数、外国人訪問者比率などのデータを収集するIoTとして、来店客数をカウントするセンサーや、カメラ、WiFiセンサーなどが小売店に置かれる様になりました。
センサーによって得られたデータは、クラウド上でPOSデータ、天気データなどと統合されます。
そして、それらのデータをBIツールを用いて可視化し、店舗の意思決定に活かしていくことが可能になってきているのです。
店舗のデータをどのように利用していくか?
データを用いる一つの方法として人工知能の活用があります。
人工知能を用いたBIツールでは、最適化された店舗のアクションを提案してくれます。
今後もますますAIを活用したBIツールは充実していくでしょう。
(弊社ではAIのなかでもマシーンラーニングを用いたアクション提案機能の開発に力をいれています)
しかし、いくらAIが普及した未来がきたとしても接客が必要な店舗では、やはり最後にデータの分析結果を利用するのはやはり人です。
今後、小売企業が店舗でIoTを有効活用していくには、
・店舗スタッフの情報リテラシーを高いレベルに維持すること
・ユーザーフレンドリーなBIツールを利用すること
これらの事項が必須課題となってくるでしょう。
研修やスタッフトレーニングにeラーニングを取り入れるメリット
データ活用に失敗している小売企業のある一つの共通点
弊社の店舗分析プラットフォームFlowについて、興味のある方はぜひご相談ください。