投資に対してどれだけの効果が出たのかを測る指標:ROI
入店者数計測など店内分析のROIについて語るには、まずチェーンの全体的な購買率を1%増加させることで生まれる、増分グロスマージンを計算します。
次に、この増分総利益に対して計算します。
小売業界において、顧客の購買率を1%上昇させた場合を考えてみると、売上総利益の増加だけで12ヶ月以内にシステム導入費のペイバックが可能であることが予測され、健全なROIを導き出すことが出来るでしょう。
実は、購買率の増加というのは、売上総利益のみのインパクトに留まらず、ROIとして考慮されるべき下記のような利点を生み出します。
・より効率的な広告によるコスト削減。
・より効果的なフタッフスケジュール管理による人件費削減。
・労働時間の最適化によるコスト削減。
・問題点への的確な是正策によるコスト削減
・経営陣がビジネスの原動力を理解し、適切な決定で回避できる経費の削減。
本来であれば、これらすべての数字はROI計算に含めるべき正当な利益です。しかし残念ながら、こういった間接的な利益を正確に評価することは困難ですので、ROIとして扱うことは諦めることとして、単純にシステム導入による利点として扱うことに致しましょう。

他の小売企業はどんなROIを得ているのか?
「他社の投資利益率はどのくらいですか?」という質問も、よく聞かれます。数字でお答えする事もできますが、これは少し難しい質問です。
数字だけの結果からは見えない、様々な効果要素があるからです。
プロジェクトを成功へと導く為には、施策を実施→洞察した結果を実践→最終的には情報を処理する、というプロセスを行うのですが、導入企業様自身の能力に完全に基づいているという側面があります。プロジェクトの結果が「今まで行った施策の中で一番いい結果だ! 」または「残念ながら、もっと上手く活用しないといけない。」など様々なものでありながらも、その計測したデータというものは貴重な資産であり、データを元に、次に向けての戦略を立て実行することが出来るのです。
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