「1平方メートルあたりの売上高」は KPI(重要業績指標)のうちの一つの指標で、あなたの店舗が販売スペースを有効に使うことができているかをみることができます。
具体的には、売上を売場面積で割った値で、あなたの店の売り場での平均収入を示します。
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世界に3900店舗を展開するH&Mは、大阪2号店を含めた全国15店舗を持つ日本市場について「1平方メートルあたりの売上高は日本が全世界で1位となっており、日本のファッション市場はまだまだ大きい」と分析しています。
大阪のH&Mを例に挙げてみましょう。
2号店は地下1階から地上3階までの4層構造で、売り場面積は約1000平方メートル。
1号店と2号店の売り場面積を合わせると約1900平方メートルとなり、
これはH&Mの平均的な店舗面積となっています。
1900平方メートルの売場面積で、8億円売り上げたとします。
(2015H&Mの売上高3,754百万クローナ/57店舗から試算)
すると同社の平方メートルあたりの売上高は以下のように表されます。
8億円÷1900平方メートル≒42万円 一平方メートルあたりの売上高は42万円
このKPIで他社との競争力の比較も可能ですし、どのレイアウトやローケーションが最も収益性が高いのかを知るのにも役立ちます。
また、ロケーションの価値を表す指標として、家賃の交渉時にも利用できそうですね。
一平方あたりの売上高を高めるためには、 店内動向分析をし、活用されていないゾーンの特定、レイアウトの改善が効果的といえます。
こちらのeBookでは、さらにくわしく店舗分析のKPIを紹介しています。